1話 出会って30分も経たずに夫に!?
一度は描いてみたいと思い書き始めました!!いっつも読んでばっかりだったけど実際に描いてみるとめっちゃ大変w
毎日は出せないと思いますが出来る限り書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!
「ふぁーー」
目が覚め欠伸が出る。自分のベッドから立ち上がりトイレにい.........く?
「は?」
ちょっと待て!!なんで俺今ベッドから立ち上がった!?
寝ぼけた頭が一瞬で覚醒する。俺が寝ていたであろうベッドを見てみるととても豪華だ。天蓋付きのベッドなんて俺は初めて見た。
「いやいや!おかしいだろ。俺布団だぞ!?というか部屋が違う!!」
ベッドに気を取られて全く気づかなかったが部屋自体が違う。俺が住んでいた部屋は1部屋の6畳の窮屈な部屋だ。こんなおっきな部屋じゃない!!
ギィィ
扉が開く音にビクッ!!と身体が反応してしまう。
「起きたか?」
入ってきたのは銀髪の女性。俺と同じ17歳くらいの見た目でとても可愛い。可愛い。大事なことだから2回言った。
「うぉ!!誰ですか!?」
「妾か?妾はミル・ヴァルキュリーだ」
「あ、丁寧にありがとうございます。俺は神田柚月と言います......じゃない!!」
普通に自己紹介されたせいで俺も自己紹介してしまったが今はそんな事をしている場合ではないのだ!!
「ヴァルキュリーさん!!ここ何処なんですか!?」
全く見たことのない部屋。それに窓から見える木々が生い茂った景色。目の前にいる謎の美女!!
「ここか?ここは終焉の森。魔王や龍王すら恐れる最凶最悪の森だな。それと妾の事はミルと呼ぶが良い」
終焉の森......?ってどこぞ?
俺は日本に居たはずなんだが......それに魔王とか龍王って......アニメの世界の話にしか聞こえないが...
「もしかしてドッキリか?いやでもこんな一般市民にドッキリなんてしないか。特に友達がいた訳でもないし」
「何をぶつぶつ言っておるのだ?」
いや、いくら考えても答えなんてわからないだろう。素直にミルさんから情報を聞き出すのが1番手っ取り早い。
「ミルさん。なんで俺はここにいるのでしょうか」
まずそれからだろう。俺は今現在パジャマっ子。所持品はお気に入りの枕しか持っていない状態だ。
「カンダは妾の屋敷の前で倒れてたんだ。だからこの部屋で寝かせておいた」
「あ、神田は家名なのでユズキと呼んでください」
「珍しい。極東の者か?」
極東?いや確か昔は日本の事を極東と読んでいた国もあった気がする。いやでもそれなら日本というはずだろう。
そもそもここは地球なのか?終焉の森なんて聞いた事ないし。
「この惑星ってなんて名前ですか?」
惑星って言えば地球と帰ってくるだろう。それくらいわかるはずだ。
「惑星...という物がわからんがこの世界の名前はグリザレムだ」
いや!全く聞いた事ないんですけど!!何処だよ!グリザレム!!
「妾はユズキが聞きたい事はわかる。ユズキは異世界からの訪問者なのだろう」
異世界からの訪問者?
「この世界には稀にこの世界とは違う世界。異世界から人が迷い込む事がある。多分ユズキはそれなのだろうな」
なるほど......迷い込むって寝てただけなんだが。
「それにしてもユズキ。妾はお主の事が気に入ってしまったようだ。もし妾の気に触るようなら殺してしまおうと思っておったが........ユズキ。妾の夫になる気はあるか?」
え?なんだ!?いきなり!
告白されているのか!?俺は!!
「もちろんユズキの意見を尊重する」
そんなの決まってるじゃないか!!美女と結婚出来るんだぞ!?
「なります!!!」
なるに決まってるじゃないか!!!!
*
「勇者の召喚に成功したぞ!!」
なんだ?いきなり大声を出すな...
「ま、牧くん!起きて!」
この声は......
「ん〝ッ!ゴホッ。......南城さん。どうしたの?」
起きたら目の前に南城さんの顔がある。というかなんで僕こんな所にいるんだ?
変な服を着た人達に鎧を装備した人達。地面で寝ている......あれはクラスメイト達か?
「やっと起きた!私にも何がなんだかわからないんだけど朝起きたらこんなところにいたの」
南城さんの姿を見てみれば確かにパジャマ姿だ。クラスメイト達を見てみると中にはパンツだけでいるやつもいる。
「取り敢えずみんなを起こそうか」
15分程でようやく全員を起こす事が出来た。みんなその身に持っていたものしか持っていないようで殆どの人は何も持っていないが29人中3人が物を持っていた。1人は枕。1人は布団。1人はスマホを持っていた。だが、そのスマホは勿論圏外で使える機能と言ったら写真を撮る程度だった。
ちなみにその持ってきていた布団はパンツだけの男子に渡された。流石に可愛そうだったからな。
この時は全く気づかなかった。クラスメイト達がしっかりと全員ここにいないことに。たった1人。神田柚月がいない事に気づかなかったのだ、
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