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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
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72)終業式パーティー (1)

今日はゲームの、そして私達の学生生活の分岐点である終業式パーティー。


私達はエクレアの部屋でパーティーの支度を整えていた。


「エクレア、すっごく綺麗!!」

「当たり前でしょ!」

「エクレア、謙遜って知ってる?」

「あんた達の前ぐらい良いじゃない!私のパートナーはカロなんだよ?」

「あはは、じゃあしょうがないか!」


エクレアは背中半分まである髪の毛先を巻いたハーフアップ、ラピスラズリのような鮮やかな青のドレス、アクセサリーはゴールドで纏めていてとても艶やかだ。


メリザはセミロングの髪をアップにしてドレスはレモンイエローの女の子らしいデザイン。頭のリボンと首元のチョーカーも同色でとても可愛い!!


ポリーはウェーブを活かしたハーフアップ、スタイルの良さを活かしつつも上品な水色のドレス。髪留め、イヤリング、ネックレス、ブレスレットは全てサファイア。すごく美しい!!


私はと言うと、サイドから編み込みしてリボンで纏めて、ドレスはラベンダー色のフンワリしたデザイン、アクセサリーは全てルビー。


「うん!皆良い感じ!皆とっても可愛い!」


エクレアが満足そうに微笑む。

私達は授業で習ったカーテシーをしてエクレアに心からの感謝を伝えた。


衣装は自分達で用意するつもりだったのだけれど「あんた達は全員高位貴族の子息と踊るんだから周りに舐められないように!」とエクレアが自分の分と一緒に仕立ててくれたのだ。


田舎娘の私は当然ドレスを着るのは生まれて初めて!前世の成人式以来の感動だよ!


「うふふ、お姫様みたい!」


嬉しくて鏡の前でクルクル回っているところをポリーに盗撮された。


「じゃーん!実家からカメラが届きました!これでジャンジャン写真撮ろう!」

「やった!良いね!皆で撮ろう!」


侍女にカメラマンを頼んで皆で撮影会実施。

それぞれと2ショットを撮ったりもした。


時間になったので皆でホールに向かう。

履き慣れてないヒールで歩くのは難しい!




初めて入ったホールは、キラキラ輝く夢の世界だった。宝石のようなシャンデリア、オーケストラの生演奏、シャンパンタワー(未成年なんですけど)。


全校生徒が集まっているので皆とはぐれたら見付からなさそう!

色とりどりのドレスがまるでお花畑みたいだ。


「プリナ、ここだよ」

「あっ!カロとイルクが見付かったよ!」


カロとイルクと合流すると直ぐに私達のパートナーが見付けてくれて側に来てくれた。


「プリナ!すごく可愛いね!こんなに綺麗なプリナと踊れるのが嬉しいよ」

「シャルル様、ありがとうございます!これも全部エクレアのお陰なんですよ!」

「プリナ!可愛いじゃん!黙ってれば貴族の令嬢に見えるぞ!」

「ダニエル様もありがとうございます。今日は黙ってます!」


お口にチャック。

当然王子様達には伝わらない。

前世が高校生だったポリーにも伝わらなかった。



「ポリー嬢!今日は一段と美しいね」

「まあ、ありがとうございます」


そうでしょそうでしょ!ポリーは美しいでしょ!

公爵ご子息様もポリーの美しさにノックアウトよ!


「やぁメリザ嬢。そのドレス姿、とっても似合ってるよ」

「ありがとうございます!」


でしょでしょ!?メリザはとっても可愛いんだから!!


歓談の一時が過ぎるといよいよダンスだ。

授業の成果のお披露目として1年生から踊る決まりだ。


「では行こうか。プリナ、手を」

「はい!プリナ、行きまーす」


シャルル様に手を差し出されてエスコートされて歩く。

初めてのダンス、ああ、すごく緊張する!!


「大丈夫、レッスンと同じだよ?僕に任せてね」

「はい、よろしくお願いします」


いざ踊り出すと無我夢中で…


気が付いたら終わってた。



周りから温かい拍手が起きたので失敗せずに済んだみたいだ。


「プリナ、すごく良かったよ!とても上手に踊れてた」

「シャルル様…もう終わったんですね…あっという間でした」

「ふふ、僕もあっという間だったよ」


ポリーもメリザも笑顔いっぱいで皆上手く踊れたんだなぁ。良かった…

周りを見る余裕なんてなかったよ。


「パーティー終盤にもう一度踊るチャンスがあるから今度はちゃんと覚えておいてね?」

「はい。次はもう少し余裕が出来るかもです」



私達がホール中央から捌けると次はウィル様達のクラスだ。


ん?…何だか周囲が騒がしい。何だろう?


ウィル様とガブリエラが中央に立った。

2人とも絵になるな…。


ガブリエラは深紅のドレスで華やかな美人さんな彼女にとても似合っていた。

婚約者同士の2人はもう何度も踊っているのだろう、とても息が合っていてとても優雅だった。




…やっぱり周囲が騒がしい気がする。

女の子達がヒソヒソ話してる。


彼女達の視線を追うとミサキがいた。

ミサキは真っ赤なドレスで正直意外な気がした。彼女ならパステルカラーを選びそうなのに。



ああ、そうか。

何故彼女が目立っていたか。

何故周りからあんな目でみられていたのか。


ガブリエラのドレスと同じなんだ。


王子様の婚約者である公爵令嬢であるガブリエラとドレスが被ったんだ。



これがイベントのフラグなの…?



私はダンスを踊る時よりも緊張が走った。




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