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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
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71)終業式パーティー前夜

談話室での話し合いから厳戒態勢がとられた。

まず、朝の身支度を終えるとエクレアの侍女が私達をポリーの部屋に迎えに来てくれて、4人でエクレアの部屋に向かい、そこで皆で朝食。

その後は談話室でカロ、イルク、シャルル様、ダニエル様の男子陣と合流。

そのまま学校に行って、休み時間は皆で行動。

ランチは皆で食堂に行く。

放課後も同じメンバーで談話室かプレイルームで過ごす。

帰りもエクレアの侍女がポリーの部屋まで送ってくれる。

ダンスの授業の着替えやシャワーも毎回エクレアの部屋を使用させてもらった。


ここまで常に貴族と一緒に行動していれば敵も手出し出来ないのか、何事も無く過ごせた。


今日も無事に1日を終えてポリーの部屋で3人で寝仕度を済ませてパジャマでお喋り中。


ポリーの腕はパーティー前に無事に完治して今ではちゃんとダンス出来るようになった。

お世話係は不要になったけれど、安全対策のため夏休みまで3人でポリーの部屋で寝泊まりを続ける事にした。


「シャルル様もダニエル様もすっごく優しいし一緒にいて楽しいんだけど…前世の話とかゲームに関しての話題が出来ないのが困るね…」

「あー分かる」

「もうすぐ終業式パーティーだけどさ」

「うん」

「…ミサキさ、別に虐められてないよね?」

「うん。見たことないね」

「攻略キャラとは未だに何の接点も無さそうだし、ガブリエラには存在すら知られてなさそうだよ?それでもイベントは発生するのかな?」

「どんなイベントなんだっけ?」

「終業式パーティーで主人公が悪役令嬢に追い詰められて、バルコニーから転落しそうになって、攻略キャラが主人公を助けようとするんだけど一緒に落ちちゃって、大好きなカレを助けようとして「精霊の御遣い」の力が覚醒するの」

「…本当にそんな状況になるかなぁ」

「どうだろうねぇ…」


ミサキがバルコニーで追い詰められるという場面がどうしても想像出来ない。

クラスでは猫被ってるし、彼女の取巻き達がいつも周りにいるのでミサキが1人追い詰められるという事は考えにくい。

取巻きを蹴散らせる力のある高位貴族ならミサキを孤立させられるけれど、ガブリエラも同じクラスの貴族達もミサキを相手にしてなさそうだし。


「それでもゲームの強制力が働けば覚醒はするのかもね」

「精霊の御遣いって聖なる力を持った特別な人ってことでしょ?あんな邪悪な聖女なんて嫌だなぁ」

「覚醒する事故が本当に起きたとして、誰ルートになるのかな?」

「誰が助けに来るかで決まるんだよね?」

「ゲームだとそれまでの好感度で決まるんだけど誰の好感度も上がってなさそうだもんね」

「同じクラスのシャルル様ですらミサキの名前も覚えてないよ?」

「そうそう!あれは超笑えた!」


ミサキはシャルル様のダンスパートナーを諦めてなかった。

私達がいる前でペアの申込をしてきたんだ。


・・・・・・・・・・・・


「シャルル様!私は貴族になったばかりでダンスに自信がありませんの。よろしければご指導頂けませんか?」

「まぁ!麗しいミサキ様とでしたらお似合いですわ!」

「お二人のダンス、私達もゼヒ拝見したいですわ!きっと絵になりますもの!」

「ええ!さぞかし素敵なダンスを披露されることでしょう!」


取巻きの後方支援も使って頬を赤らめて上目遣いでシャルル様に「お願い」したんだけれど…


「…君は確か僕の大切な友人であるプリナが授業中に事故に巻き込まれた時に一緒に居た令嬢だよね?」

「……………えぇ。そうです」


シャルル様の印象が爆発の件だった事でミサキが動揺した。


「僕は既にパートナーはプリナと決めているよ。君もパートナーと踊った方が上達するだろうし今から他の相手と練習するのは薦められないな。第一君のパートナーに失礼だよ」

「…………」

「それにパーティーではプリナ以外の令嬢と踊りたいとは思わないよ」

「……………さようでございますか」

「君も君のパートナーと親睦を深めて楽しく過ごすと良いよ」

「……………えぇ、そういたしますわ」


ずっと私の腰を抱いて笑顔で答えるシャルル様になすすべもなく、ミサキはスゴスゴと退散したのだった。


・・・・・・・・・・・・


「シャルル様はあの事件でプリナが責め立てられたの今も許してないよね!」

「シャルル様はミサキのプリナへの悪意を感じ取ってるんじゃないかな」

「そうなのかな?」

「そうだよ!それにしてもミサキの執念深さは怖いね…」

「シャルル様から直接断られたんだからさすがに諦めたでしょ」

「だと良いなぁ」


明日も寝不足だな…。




そして数日後。

期末テストが終了した。


今回は成績優秀者で勉強会が出来たので前回より余裕!!いつも皆で遊んでいた訳じゃありません!


と言うのも。

私達がプレイルームで花いちもんめをしていた時にウィル様が恨みの籠った目で入って来て


・・・・・・・・・・・・


「…私が執務で皆の輪に入れないというのに随分と楽しそうだな」

「ウィル様!?」

「……私だってプリナと遊びたいのに………」

「すみません…」

「…今から私も参加する」

「は!?ウィル様!いけません!まだ執務が残っています!どうかお戻り下さい!ダニエル!!シャルル!!」

「!は、はい!」

「殿下のお寂しいお気持ちを汲んで差し上げろ!!」

「えぇ~~~」

「え~じゃない!!頼む!!本当に執務を投げ出しそうなんだ!!」

「ブーブー」

「頼む!!そうだ、テスト前じゃないか!勉強なら殿下も不満を持たれないはずだ!これからは皆で勉強会だ!」


・・・・・・・・・・・・


…と、セルゲイ様に必死に頼まれたのだった。


まぁ勉強の合間にメモで絵しりとりしたりビンゴしたりしてコッソリ遊んだけどね!

1人で勉強するより捗ったので今回も10位に無事に入れました!上位者の顔ぶれは変動無し。




明日はいよいよ終業式パーティー。

どんな未来が待っているのか分からないけれど。


とりあえず楽しんじゃえ☆



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