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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
53/137

53)療養中

私は医者の診断により3日休むことになった。


翌日はエクレアがお見舞いに来てくれて、私を抱き締めて泣いてくれた。

私が経緯を話すとエクレアの怒りが凄まじくて、今にも殴り込みに行きそうだったので全員で必死に引き留めた。止めようとしたイルクがエクレアに殴られてしまったけれど。


ウィル様達からはまた沢山の花が届いていた。

花の他にも果物や本、それから私と同じ位の大きな熊のヌイグルミも届いた。触り心地が良いのでヌイグルミと一緒に寝ると言うと何故かメリザとポリーは不満そうにしてた。


その翌日には閉じ込めた時に助けてくれたネズミの家族が揃ってお見舞いに来てくれた!


「きゃあぁぁ!ネズミ!!!」

「だ、誰か早く!ネズミを追っ払って!!」

「待って!ネズミさんは私の命の恩人なの…!」

「そうだよ、ネズミのお陰でプリナを見付けられたんだから」


メリザとポリーはネズミが怖いみたい。ネズミは都会育ちの人にも嫌われちゃうんだね…。


「ネズミさん、私を助けてくれてありがとう。それに遠くからわざわざお見舞いに来てくれて、本当にありがとう」


お礼に部屋にある果物を渡すとネズミさんは嬉しそうに飛び跳ねた。


「ふふ、可愛い!!」

「…よく見るとネズミも可愛い…かも」

「…そうだね…。プリナの恩人だし…よく見たら可愛いね」



私が戻って来てからカロは私の過保護振りに拍車がかかって部屋の移動も必ずお姫様抱っこするようになってしまった。


「もう歩けるのに恥ずかしいよ…。お願い、降ろして?」

「………ダメ」


頑固なんだから!

皆に助けを求めたけれど


「カロが気の済むようにしてあげて」

「そうそう!心配かけたんだから、カロの言うこと聞きなさい」

「そうだよ。カロはプリナを甘やかしたいんだから」


皆から揃って言われてしまうと拒む事も出来ない。


「カロがお父さんになったら大変だね…」

「…いい加減お父さんから離れて」



皆が夕食から戻って来て私の部屋でお茶している時にお願いしてみた。


「ね、明日は森に行っても良い?」

「まだ回復してないじゃん」

「もう大丈夫だよ?それにシロップやクロールにも会いたいよ。お願い」

「…分かった。じゃあ沼までな?」

「うん!ありがとう」

「カロは本当にプリナに甘いよね…」

「うふふ、カロは私のお父さんだから」

「お父さん言うな!」

「…頑張れカロ」



明日は森でピクニックだ!

ずっと部屋に居たから森に行けるのがすごく嬉しい!


「森に行くなら今夜は早めに寝ろよ?」

「うん!」



私は言い付けを守って早寝をした。





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