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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
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43)友達の名前

「アハハハっ!!何だよこれ!どう見ても別人じゃん!!」

「ククッ…!盛りすぎ…!!」

「プッ、笑いすぎだよ、イルク…!」

「そうだよ…グフッ…そんなに笑ったら…ブフッ…失礼だよ…ププッ」

「この世界の写真加工技術、ハンパねぇな!!」


今日の授業が終わって私の部屋で皆にミサキの生徒手帳を見せた。


「はーい!お静かに~!ここで問題です。この手帳をどうやって返したら良いでしょうか!?」

「先生に渡しておけば?」

「名前と写真付きで誰の物かが分かるのに?直接返すように言われたら困るじゃない」

「…それならその辺に捨てとけば?誰かが拾うよ」

「それでもしウィル様達が拾っちゃったら?」

「ウィル様達はその辺に落ちてる物なんて拾わないだろ?」

「イベントの強制力があったらどうするの?」

「誰もいない時に机の中に返しておけば良いんじゃね?」

「それだ!そうしよう!」


明日の朝一番に登校して返しておく事に決定。


「ねぇ、プリナの写真も見たい!」

「あ、私も見たい!」

「えっ?じゃあ皆のも見せて」


皆で生徒手帳の見せ合いっこをした。


「プリナ、睨んでる…!」

「ホントだ…目付き悪い…」

「うるさいな!昔っから写真映りが悪いの!放っといて!!」

「カロはまんま証明写真だね」

「証明写真だし」

「イルクは指名手配犯みたい」

「うるせー」

「メリザもポリーも可愛く撮れてる!ズルイ」


「…私達も写真欲しいね」


生徒手帳をしまいながらポリーが言った。


「カメラって売ってるのかな?かりんとう先生の机にあったのも普通のスナップ写真だったよ」

「今度カメラ買っちゃおうよ!プリナの写真欲しい!!」

「私もプリナと2ショット写真撮りたい!」

「私も皆で撮った写真欲しいな」

「うちの商会の伝手で買えるかも!実家に聞いてみる!」


私はカップに残っていたほうじ茶を飲み干した。


「じゃ、今から森に行ってくるね」

「はぁ?今から?」

「ヘビさんに昨日のお礼しようと思って」


皆も着いていくと言うので全員で森へ行くことにした。



「ヘビさん、こんにちは~!昨日はありがとう!会いに来たよ!」


少しして沼から白蛇が現れた。

また口にリボンを咥えてる。またしょんぼりしてる。


「また外れちゃったんだね。何度でも結わいてあげるって言ったでしょ?気にしないの!」


沼から上がったヘビにリボンを結び直す。


「ヘビさんに角とか手があれば結んであげられるんだけどね~。くびれのない体だとどうしたって外れちゃうもんね~!…はい、出来た!」


リボンを結び終えてヘビの頭を撫でる。


「リボンもだいぶ汚れてきちゃったね。新しいリボンを用意しようかな!ヘビさんは色白だからどんな色でも似合うね!」


そこへカラスが飛んできた。


「カラス!カラスも昨日はありがとう!」


カラスはヘビのリボンを物欲しそうにじっと見てる。


「カラスもリボン着けたいの?」

「カァ」

「そうか…でも今持ってないし…あ!」


私は自分の髪を結っていた革紐をほどいてカラスの頚に巻いた。カラスは嬉しそうにその場をクルクル回った。


「カラスは全身黒だから、やっぱりどんな色でも映えるね!」


「ねぇ、ずっと気になってたんだけど、プリナはどうしてカラス達に名前を付けてあげないの?」


ポリーがヘビを撫でながら聞いてきた。

皆もヘビと仲良くなってくれて嬉しい!


「前世で読んだ本とかマンガの知識だと、名前を付ける事が契約になるって書いてあったから。私とヘビさんやカラスは友達だもん。家来になって欲しい訳じゃないの」

「…プリナがそんなことを考えていたなんて」


皆が意外そうな顔をする。失礼ね!


「でも私は前世で猫を飼ってたけど隷属なんてしてくれなかったよ?むしろ私の方が猫様の家来みたいなものだった」

「そうだな。オレは犬飼ってたけど家族だったよ。言うこと聞いてくれなかったし」

「…そういうもの?そっか。考え過ぎなのかもね」


私はヘビとカラスに聞いてみた。


「ねぇ、もし私があなた達に名前を付けたら嬉しい?」


カラスもヘビもコクコク頷いた。


「…分かった!素敵な名前を考えるね!」


う~ん。目をキラキラさせて私を待ってる!

これは素敵な名前を考えないと…!


「じゃあヘビさんは色白だからシロ!カラスは黒いからクロ!」

「まんまじゃねーか!!悩んでそれか!?」

「プリナ、いくらなんでも安直過ぎだろ!?」

「もう少し考えてやって!」


皆から大不評。


「…じゃあヘビさんはシロップ、カラスはクロールでどう!?」


名前を付けたヘビとカラスはコクコク頷いた。


「2人は気に入ってくれたみたい!」


カラス改めクロールとヘビさん改めシロップと一緒にその場で喜びの小躍りをする。


「…将来プリナに子どもが出来た時は絶対に1人で名付けるなよ?」

「そうだね!絶対に周りと相談してね!」

「…シロやクロでもオレは良いと思う…」


さてはイルクの犬の名前はどっちかだね!?


「ちなみにメリザの猫ちゃんの名前は?」

「…タマ」

「カロが飼ってたワンコは?」

「…ポチ」


皆、人のネーミングセンスを言える立場か!!!










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― 新着の感想 ―
[一言] 途中まで楽しく読ませていただいてました。 が、プリナが生徒手帳を拾った後のくだりが受け入れられず… 職員室に持って行こうと考えたのに、なぜその後仲間内で笑いものにしたのでしょう? そのまま職…
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