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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
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32)ついに入学です!

ついにやって来ました入学式!


朝は写真撮影した日と同じようにメリザとポリーが私のヘアセットをしてくれた。ポニーテールで制服と同じベージュのレースのリボンを着けてくれた。我ながら可愛い!頭を振ると髪がムチのようにしなる。


「死にたくなかったら私の背後に立たないでね」

「どこぞの暗殺者じゃないんだから」


メリザとポリーは写真撮影と同じスタイル。やっぱり可愛い!


「おはよう!」


食堂で制服を着たカロとイルクに会った。

白のシャツに女子と同じベージュのジャケット、チョコレート色に赤のチェック柄のスラックス、女子のリボンと同じ赤いネクタイ。


「へぇ。カッコいいね!」

「惚れんなよ?」

「お世辞だから大丈夫!」

「ひでぇ!オレらはちゃんと可愛いって褒めたのに!」

「ウソウソ」


いつものように朝食を済ませて講堂に集まった。


講堂はステンドグラスから光が射し込んでとても素敵!ここで結婚式とか出来そう!


生徒が着席して、壇上の方々も次々に着席されるとファンファーレが鳴って入学式が始まる。


さすが王立学園、祝辞の挨拶は王様だった。


「あの人が王様なのね」

「若いね~」

「息子が未だ10代なんだもの」

「ウィル様とはあんまり似てないね」

「ウィル様は王妃様に似てるのよ、きっと」

「隔世遺伝なんかもあるしね。私は死んだお祖父ちゃんに似てるって言われてたよ」

「プリナ似のお祖父ちゃんかぁ」


ロベルト様の在校生の挨拶もあった。生徒会長だと言ってたもんね。周りの女の子が見惚れてるのが分かる。


新入生代表の挨拶はウィル様だ。悲鳴のような歓声が上がる。若くても堂々としててやっぱり王子様なんだなと思った。お父さんがいるのに緊張しないのかな?


式が終わると2つのクラスに分けられる。私達平民5人とエクレア、そして赤い髪の人が同じクラスだった。ウィル様とダニエル様、青い髪の人、そしてガブリエラとはクラスが違った。やった!

…残念ながら主人公ミサキは私達と同じクラスだった。


ウィル様と目が合った。わ、すごく嫌そう!私としてはクラスが離れてくれて良かったけれど。


「皆さん、これから1年どうぞよろしくお願いいたします」

「エクレア!様!こちらこそよろしくお願いいたします!」

『ガブリエラとクラスが離れて超ラッキーよ!皆と一緒に過ごせるし1年楽しく過ごせそう!』

『ふふっ、そうだね!主人公ミサキがいるのが不安だけどね…』

『貴族として煩く言うなら私が文句言ってやるわよ。伯爵家のこっちの方が家格は上なんだから』

『ありがとう!頼りにしてる』


「やぁ、はじめまして」


エクレアと日本語で話していると赤い髪の人が話し掛けてきた。


「殿下と一緒に何度か顔を合わせているね。僕はシャルル・ルビード。1年間よろしく」

「あ、はい!私はプリナ・リンカ、ゼノンド領ヒルド村出身、前世はかい」

「初めまして!私はポリー・ヘレスと申します!プリナの友人です!」


ポリーがものすごい勢いで挨拶した。ああ、ポリーはシャルル様を攻略したんだもんね。見た目タイプだと言ってたし早く話してみたかったんだね!


皆もそれぞれ簡単な自己紹介をした。


「君はローレンガルム伯爵のご令嬢だね?」

「は、はい。エクレア・ローレンガルムと申します…!」

「君はこの平…プリナ・リンカ嬢達と親しくしているのかい?」

「はい。彼女達は私の良き友人ですわ」

「…そうか。エクレア嬢、1年間よろしくな」

「はい!こちらこそ、よろしくお願いいたします!」


シャルル様はニカッと笑顔を見せると他のクラスメートの元へと行った。エクレア、顔赤いよ?


『ヤバい~!シャルル様、私のこと知ってた~!何あの笑顔!マジでイケメン!!』


ああ…エクレアはイケメンが大好物って言ってたもんね。咄嗟に日本語になるのは流石です。


「プリナ。あの女が睨んでる」

「へ?」


メリザに言われて見るとミサキが私達をギロッと睨んでいた。公衆の面前で堂々と。平民の私達が真っ先にシャルル様から話し掛けられていたのが気に喰わないんだろうなぁ。


「初めまして。皆さんのクラスを受け持つカリントン・ヨーカンです。歴史を担当します。よろしくお願いします」


かりんとうに羊羮?和風先生だ!

かりんとう先生は30代位かな?優しそうな人だ。お父さんとお兄ちゃんの中間って感じ。


教室に移動するように言われ講堂を後にする。


「プリナ。…これ渡しとく」

「何?」


カロに小さな紙を渡された。開くと簡単な自己紹介が書いてある。


「…なんで?」

「良いから、これだけを読むんだぞ?」

「自己紹介なら何度もしてるから大丈夫!」

「何度もしてるから心配なんだろ?良いから書いてある事だけ言えよ!これは命令だ!」

「偉そうに…」

「プリナ、私からも命令するわ。ちゃんとメモの通りに自己紹介してね」

「私も命令する!メモを読むこと!」

「じゃあオレも命令しとく」


皆して何なの!?いつもちゃんと噛まないで言えてるのに!



教室ではクラスメート全員が自己紹介をした。皆の命令なので言われた通りメモを読んで挨拶した。他の人達から緊張してメモ読んでる…って生温い目で見られちゃったじゃん!!


座席は家格順らしくエクレアは最前列、ミサキは私達の前の列、私達は一番後ろの列だった。一番後ろって実は居眠りとか内職が目立つんだよねぇ。気を付けなきゃ。


初日は皆の自己紹介で終わった。

皆が帰り支度を始める。

エクレアは貴族の子達と一緒だったけれど教室を出る時に私達に声をかけてくれた。


「皆さん、ごきげんよう。また明日」

「ごきげんよう、エクレアさま」


エクレアが平民の私達に声を掛けたのを周りの貴族の女の子達は驚いていたけれど、直ぐに他の子達も私達に「ごきげんよう」と挨拶してくれた。


「さよなら、また明日」


シャルル様も私達に声を掛けてくれた。やっぱり周りの男の子達は驚いていたけれど、彼らは挨拶はせずシャルル様の後を追って出て行った。


ミサキは講堂ではメッチャ睨んできていたけれど教室に入ったら私達を視界に入れたくないみたいで完全無視して出て行った。「誰にでも優しい」んじゃなかったの~?


「貴族と私達、皆で仲良くなれると良いね」

「…そうだな」

「そうだね」

「私達も寮に帰ろ!」

「うん!」


ランチの後はウィル様も一緒に森の探検だ!











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