137)姉の結婚式
今日はいよいよモーラ姉さんの結婚式。
村伝統の花嫁衣装で着飾った姉はとても素敵!
前世のアルプスの民族衣装のような可愛らしいエプロンドレスみたいなイメージ!
そこに村の皆で一針ずつ刺繍を入れたベールを被って、手にはコレッタ商会で準備してくれたブーケ。
私も同じように村の伝統衣装で結婚式をするんだとずっと思ってた。
今は私は真っ白いウェディングドレスが着たいけどね!
「お姉さん、すごく綺麗です!」
「うふふ、ありがとう」
「私、結婚式見るの初めて!プリナのお陰だよ!ありがとう!」
「どういたしまして!っていうか、姉ちゃんの結婚式に参列してくれて、こちらこそありがとう!」
支度を終えて、コレッタ商会で用意してくれた馬車に姉さんが乗り込む。
私達はお隣のクートンさんの牛車に乗って移動する。
村唯一のコレッタ商会の子息が花婿なのでいつもの村人の結婚式より華やかだ。
花婿のテガーさんは騎士の正装で凛々しい。
お兄さんがもう1人出来たんだなぁ…。
村には小さな教会が1つあるだけなので、そこで神官の前で精霊に宣誓して、あとは前世のガーデンウェディングのように村中の皆でパーティーだ。
結婚式では父は号泣していて、どこの世界の父親も同じなんだなぁとしみじみ。…まぁ前世の私はお嫁に行けなかったんだけれど、妹の結婚式で普段無口で無表情な父親が泣いてる姿を初めて見たんだっけ。
精霊達も2人を祝福してくれているのが分かる。私からのお祝いとして、精霊達に手伝ってもらってダイヤモンドダストのような光を辺り一面に降らせた。すっごく綺麗だった!
幸せそうな姉の顔を見て私も何だか感動してたら隣のカロがハンカチをそっと渡してくれた。
「ありがとう」
「…オレ達もいつか結婚式やろうな」
「!?」
気が早い!!!
顔からボンッッ!!で爆発音が聞こえたんじゃないかと思う。
「………………ばか」
「プリナ、可愛い」
「~~~~~~ばかぁ」
カロには精霊祭からずっとドキドキさせられっぱなしだ。
ガーデンウェディングの会場であるコレッタ商会の庭園に移動して、皆で豪華な食事を囲んで、歌ったり踊ったり、和やかにパーティーは進む。
イルクのサックス演奏、そして私とカロでトランペット演奏をした。人前で吹くのは初めてで、メッチャ緊張してたまに変な音も出しちゃったけれど、皆はとても盛り上がってくれた!
大人達が良い感じに酔っ払ってきて、私達は一応お酒は遠慮してジュースで乾杯。ワイン美味しそう………。
「ダメだからね?」
「お祝いの席なのに…」
「ついこの間酔っ払って迷惑かけたんだから」
「むぅ」
それでも花嫁の親族だし、元々いつも飲んでたのを村中の人が知ってるので、どんどんお酒を勧められる。
ちょっと位平気だよね!
「!あ~!プリナ、飲んでる!!」
「あ~あ」
「おめでたい席なんだから許してよ」
「しょうがないな…。オレの側を離れるなよ?」
「うん!」
結局なし崩し的に私達も飲み会に参加した。
「私もいつか本当に好きな人と、皆に祝福されるような結婚式がしたいなぁ」
「ポリーなら絶対出来るよ」
「村の伝統衣装もステキだね!プリナも伝統衣装を着るの?」
「!?」
「私がプリナの花嫁衣装を作るからさ、予定が決まったら早目に教えてよね?」
「メリザ……気が早いよ…………」
「で、どうなの?お姉さんみたいな衣装は親から受け継いでるものなの?」
「姉ちゃんの花嫁衣装はテガーさんのお母さんがお嫁に来た時に着た衣装だって」
「じゃあプリナはプリナのお母さんの衣装を着るのかな?それじゃ私が作るのは無理か……」
「あのね………私、前世じゃ着られなかったウェディングドレスが着てみたい………」
「!そうか!そうなんだ!よし、任せて!!ステキなウェディングドレスを作るから!!」
「私は白無垢が着てみたかったなぁ」
「ああ、角を隠すんだっけ?ポリーの角は隠せるかなぁ」
「イルク?私は鬼じゃありません!」
「でも誰より怖いような気がするけどなぁ」
「怖さでいったらエクレアだと思うよ?」
「確かに!!」
前世じゃまだまだ結婚なんて考える年齢じゃないけれど、この世界だと結婚は遠い話じゃないんだよなぁ。ポリーもエクレアも婚約者がいるし。
でも前世も独身のままアラサーになってた私はイマイチ結婚のイメージが浮かばない。
ウェディングドレス着て、教会で挙式して、…っていう結婚式願望なら、恥ずかしながら、あるけれど。
でも未だ10代で結婚なんてしなきゃならないのかな?
前世の適齢期と言われる27歳位でも良くない?
私の周りも27歳過ぎてからバタバタと結婚ラッシュだったし。
まぁ大学卒業して、社会人になって、ようやく色々落ち着いてくるのが20代後半なんだよね。専門学校や短大は行った友達はそれより早く23歳辺りから結婚ラッシュだったけれど。
まだ10代半ばで生涯の伴侶を決めるのって皆は不安にならないのかな?
前世で人生初彼(微妙なのは認める)が出来たのが23歳だった私には、結婚願望なんて未だ無い。
そりゃお嫁に行きたいとは思うし、カロと一緒なら楽しそうだと思う。けど。
「もう少しユックリ大人になりたいなぁ」
皆には聞こえないように独り言をワインで飲み込んだ。
体調不良により、投稿が不定期になってしまいました。
出来るだけ定期的に配信出来るように頑張りますので、よろしくお願いします!




