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そこそこな幸せで十分です  作者: 蒼川りこ
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127)2学期の総まとめ

流行り病も落ち着いて授業も再開された。

期末テストを控えて私の部屋に集まって勉強中。


『今回の病気だけど。それってさ、ロベルトルートのイベントだったんじゃない?』


カフェオレを飲みながらエクレアが言った。


『イベント?』

『そう。ロベルトルートで病気が大流行して薬草を探す旅に出たんじゃなかったっけ』

『そうだっけ?』

『そう言えば…。でもゲームじゃ真冬に長旅したような気がするよ』


ロベルトルートをやったイルクが記憶を辿りながら言った。


『まだシナリオは続いているのか…』

『でも主人公が学園を辞めるなんて話はなかったんでしょ?』

『もはやミサキが攻略対象キャラとどうこうなりそうもないもんな』

『だよね~。ミサキはケルルート様ラブラブって感じだし』


私達はお茶休憩にした。

ポリーが皆にお茶を淹れてくれる。

エクレアは手土産にワインを持って来てるけれど今日は禁酒です!


『途中のイベントも発生してないしゲームから離れたと思ってたんだけどなぁ』

『キャラごとのイベントもやってないし好感度も上がってないと思うしね』

『ロベルト様のプリナへの好感度はMAXだと思うよ』

『あの人のことは良いよ…』


ロベルト様は教科書をくれたりお世話になってる人だけれど、私は別に弟子も従者も下僕も要らない!!


『ミサキが巫女になるって言うのだってシナリオから外れてるでしょ?』

『まあね』

『主人公が居なくなった時点で強制終了してくれても良いのに…』


私は久しぶりに神殿で会ったミサキの憎しみのこもった瞳を思い出して溜め息を吐いた。


『もうミサキはケルルート様とハッピーエンドを迎えたって事で終わってくれないかな』

『……だと良いね』


おやつに用意したクッキーを皆でつまむ。



「そう言えば、冬休みは皆どうするの?」

「エクレアは領地に戻るの?」

「うん、家族でね。精霊祭は大事な年中行事だからね」

「そっかぁ」


この世界にはキリスト教は無いのでクリスマスは当然ない。

その代わり、大晦日から新年にかけて精霊祭が各地で行われる。精霊は新年に生まれ変わるという言い伝えがあって、新年は厳かに迎えて2日からは盛大に祝うのだ。

大事な国民行事なので冬休みは夏休みと同じ位の期間がある。都会に出ている人達も地元に帰る人が多い。


「プリナは帰省するんでしょ?」

「うん。夏休みに帰らなかったし、姉さんの結婚式もあるから」

「ああ、病院で会った人だよね!結婚式するんだ~!」

「そうなの!本当は収穫祭の時期が良かったみたいだけれど私の入院とかもあったしバタバタしてたからね」

「なあ、オレもプリナの実家に行ってみたい」

「えっ?カロは実家に帰らなくて良いの?」

「別に。店も休みでする事ないから」

「カロが行くなら私もプリナの帰省に着いて行きたい!」

「えっ、ポリーも?」

「夏休みのこと思い出してよ!絶対にまた婚約者の家に連れてかれるに決まってる!!」

「ああ…………」


あのポリーの両親を思い浮かべて皆で溜め息。


「だから私は王都から離れないとヤバイのよ!!」

「……でも田舎者の平民の帰省に着いて行くなんて、実家の承諾を得られるの?」

「………何とかする」


ポリーをあのロリコン変態クソキモ男の魔の手から逃さなきゃ!!

ポリーは絶対に村に連れて帰ろう!!


「それなら私も行きたい!!」

「メリザも?」

「私は一度実家に帰って後から合流するよ」

「分かった!」

「オレだけ仲間外れにするなよ~」

「イルクも帰省しなくて良いの?」

「どーせ漁師で集まって宴会するだけだからさ」

「オッケー!じゃあ皆でヒルド村に行こう!」

「プリナの生まれた村に行けるの楽しみ!」

「言っておくけど何にも無いよ?」

「良いの良いの!」


冬休みも皆で過ごせる事になって嬉しい!

先ずは期末テストを乗りきらなきゃね!


「ところで2学期の終業式もパーティーするの?」

「あるよ~。でも1年生も社交界デビュー済ませた人が多いし、婚約者がいる人はパートナーと参加するから1学期みたいな強制参加じゃないの」

「エクレアは婚約者と参加するの?」

「一応ね。はぁ~面倒臭い!!カロとペア組んだ方がよっぽどマシだよ!!」


だから私達平民にはあまり話題にならなかったのか。婚約者なんて居ないしね。


「ポリーも婚約者」

「やーめーてー!!!」


平民だから参加しなくて済んで良かったね。


「じゃあ私達は前世のクリスマスパーティーでもしようか!」

「クリスマスパーティー?」

「うん!皆でゴハン食べてプレゼント交換するの!」

「それいい!!楽しそう!!」

「え、私もそっちに参加したいよ」

「エクレアは貴族だから無理でしょ?」

「エクレアの婚約者見てみたい……」

「そのうちね」


あんまり勉強は捗らなかったけれど、皆でこうして過ごせるのは楽しかった!




そうして迎えた期末テストの結果はちゃんと全員上位10位に入れたよ!

私はギリギリ10位だったけどね。

上位の顔ぶれ見たらこれが限界ですよ。



色々あった2学期も終わりだ!







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