一幕 初戦 の登場人物
「一幕 初戦」の登場人物紹介です
魔神(魔族)陣営
赤城 拓篤
今作の主人公兼敵役である魔神の使徒。大地震に遭遇した際、幼馴染の日向が女神に異世界召喚され、自分も魔神によって召喚された。トンネル崩落に巻き込まれそうになったところを助けられた事から、魔神クテルピウスに持ちかけられた取引に応じ、幼馴染を元の世界に帰すために魔神の使徒として勇者と戦う事を選んだ。魔神の加護を有しており、異世界人の超人的な身体能力に合わせて属性魔法を無効化する体質となっているため、属性魔法では傷つける事が不可能。また剣術だけでなく薙刀、槍、弓なども扱える。物事を公正公平に判断するために客観的な視点を持つ事を意識しており、それに慣れているせいか感情の表現が希薄で冷血な印象を他人に与えやすい分かりにくい性格をしている。
ルシファード
魔族たちの統括者、魔神の預言者である魔王。魔神クテルピウスが勇者より守って欲しいと赤城に依頼をした護衛対象でもある。魔族屈指の実力者であり、属性魔法に対する高い耐性を持ち、翼を使った立体的な戦闘もこなせる人物。外見は身長180センチほどの長身で、金髪碧眼の絵に描いたような貴公子風の美青年。まるで堕天使のような黒い大きな翼が背中にあり、空を飛ぶ事も可能。魔神クテルピウスを信奉しており、赤城を魔神の使徒と呼んで初対面から全幅の信頼と崇敬を置いている。
ベルゼビュート
魔族の最高幹部、三元帥筆頭。国務大臣の地位にある魔族の宰相でもある。身長2メートル近い人間と昆虫を融合したような奇怪な外見を持つ蠅男。ルシファードがもっともその能力を高く評価する魔族で、また魔族の駆使する想像の魔法、錬金魔法に関するエキスパートでもある。日向を無傷で制圧するなど光聖の蒼炎魔法以外の属性魔法を無効化する高い耐性と実力を持っており、単体の戦闘能力に関しては魔王ルシファードをも上回ると言われるまさに最強の魔族。国務大臣の地位にあり魔族の国を管理するなど、知的な面も持っており、完全無欠な存在といえるチート魔族である。
ゴエティア
三元帥次席であったアポロアの副将を務めていた魔族。グラヴノトプスとともに、アポロアの双剣と言われたほどの実力者。5メートル近い体躯にヤギの頭部と悪魔然とした風貌をしている。その巨体から繰り出される怪力を用いた肉弾戦ももちろん、独自に研究を重ねた錬金魔法の産物である閃光弾や火炎放射などを駆使したトリッキーな戦い方も得意とし、さらに軍の指揮もこなせる将としても戦士としても非常に優秀な存在。アポロアの死後はシェオゴラス城の守備軍の指揮官をしていた。
グラヴノトプス
三元帥次席であったアポロアの副将を務めていた鬼の魔族。ゴエティアとともにアポロアの双剣と言われたほどの実力者。体躯はほぼ人間と同じくらい。兜の隙間より額から伸びる二本の角と赤い甲冑、錬金魔法で作り上げた砲筒が特徴。荒々しい言動と砲筒を鈍器にして暴れる事もある戦闘スタイルと裏腹に、その鎧の中身は緋色の髪と端整な顔立ちが特徴の女性である。遅滞戦闘もこなせるなど指揮官としても有能だが、ベルゼビュートに教えを受けた錬金魔法を駆使した肉弾戦といい、勇者の攻撃を耐える高い属性魔法の耐性といい、戦士としても十分に優秀な人材。アポロアの死後は復讐に燃え、主君の残した軍団を率いて人間軍との最前線の戦争を支えていた。
女神(人間)陣営
夜刀 朱音
女神の召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「闇」。半年前に倒れた赤城の祖父が師範を務めていた道場の最後の門下生であり、日向の親友でもある。この闇の属性魔法と赤城を上回る剣術を組み合わせた独自の戦闘スタイルにより、女神陣営の中では光聖に並ぶ実力者となっている。属性魔法に頼りがちな他の勇者とは一線を画す剣技を主軸にしている戦い方は、高い耐性を持つ魔族相手にかなり効果的である。赤城と日向が喧嘩をした時には彼らの仲裁をする事が多かった。剣術の技量そのものは赤城本人が自分より上だと評価したように彼の上をいくほどの実力者だが、女のハンデもあり赤城との試合では力に押されて負けを喫する事が多かった。普段はそこまでこだわらないが、根は非常に負けず嫌いであり、絶対に負けられないと考える戦いとなるとどれだけ劣勢でもどれだけ負けてもなんども立ち上がる強靭な精神力を持っている。戦闘はもちろん日常の人間関係などにおいても勘が鋭く、ブレーキ役としてみんなをうまくフォローすることが多い。光聖とは同級生だが面識はほとんどなかった。
天野 光聖
女神に召喚された異世界人の1人。国造りの聖剣アルフレードを振るう、女神陣営では最強の存在である勇者。扱う属性魔法は炎の上位互換である「蒼炎」。夜刀たちの通う高校では生徒会長を務めているだけあり成績はいいのだが、基本バカである。生徒会でも家でも学校でも男友達に恵まれず、彼の周りは基本女子だけだった。それを早々に赤城に見抜かれ、羨望と哀れみの視線を向けられたが、鈍感のためそれにも当然気づかなかった。
日向 夏希
女神に召喚された異世界人の1人。夜刀の親友であり、赤城の幼馴染。女神の加護により与えられた属性魔法は本来「光」だけなのだが、正義を愛する彼女自身の信念が癒しと浄化の力を持つ「聖」属性の魔法として現れたことで、異世界において唯一人、二つの属性魔法を駆使する存在となった。味方を見捨てない優しさと敵に対しても命を奪うことを良しとしない慈愛の精神の持ち主。ただしすごい頑固者。光聖には不良に絡まれていたところを助けてもらったというのが出会いで、その時の姿に憧れの感情を抱くようになった。夜刀の高校の生徒会長だと知ってから、御礼というために文化祭に出て、そこで再会。珍しく光聖も彼女の事を覚えていてくれた事もあり、一気に仲良くなったが、それに水を差す発言をした赤城に怒って喧嘩に発展した。その後夜刀の仲裁もあって仲直りはできたが、その仲直りデートの際に大地震に遭遇しトンネルの崩落事故に巻き込まれ死にそうだったところを女神に召喚された。
近衛 都華咲
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「雷」。冷たい印象を受けやすい。イメージは氷のような姫君。堅苦しい口調が特徴。光聖の生徒会メンバーの1人で、副会長。とはいえ、彼女自身は光聖を暑苦しいめんどくさい上司という目線でしか見ておらず、恋愛感情の類は一切ない。むしろ嫌っている。その味方すら容赦なく切り捨てる判断も辞さない冷徹さと、反論の余地を与えぬ正論スピーカーは赤城なみに冷たいという印象を抱かせやすく、他のメンバーと対立することが少なくない。
橘 咲耶
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「木」。光聖の従兄弟であり、彼の2つ年上の先輩で、元生徒会長でもある。男勝りな口調が特徴の姉御肌。その人柄は頼りになるが、木属性の魔法は他の勇者の属性魔法と比べて戦闘には不向きで、実力は劣る。樋浦とともにベルゼビュートと対峙したが、相性もあり圧倒されてしまった。
樋浦 綾音
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「氷」。光聖たちの生徒会メンバーの1人であり、担当は書記。メンバー間の喧嘩、特に近衛と玖内の仲裁役を担っている苦労人。光聖に恥ずかしげもなく褒められたりすると顔を真っ赤にしてわかりやすい反応を返してくれることが多いが、あくまで照れているだけであり光聖に恋愛感情を抱いているわけではない。日本にいた頃から暴走しか知らない光聖らのブレーキ役と近衛と玖内たちの折衷という女神陣営のメンバーの中で大変な役目を担っているため、疲れが顔に出る事が少なくない。
時津 鳴
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「風」。光聖の幼馴染で、彼に対し好意を抱いているものの当のバカにとっては1つ年下の妹のような存在としてみられている。光聖たちの1つ年下だが、小学生と言われても納得できるロリ……もとい可愛い妹的存在で、他のハーレムメンバーにも気に入られている。光聖に対して恋愛感情を抱いているのだが、当人からは妹としてしか見てもらえない。輪島に特に気に入られているため彼女と行動をともにすることが多く、メンバーの中ではどちらかというとツッコミに回ることが多い。
エイラ・ローデン・ウィグハイム
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「水」。光聖の許嫁で、父はスウェーデンの大企業の社長というお嬢様。金髪縦ロール、白人碧眼、なおかつ巨乳で自信過剰、尊大かつ高飛車な態度が特徴。光聖の事を心の底からしまっており、その絶対的な自信から他のハーレムメンバーに対し上から目線で物申す事も多い。勇者たちの中では光聖と並ぶアクセル役、暴走キャラである。光聖と同じで成績優秀だが頭の中身がバカ。
市原 美冬
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「土」。光聖のクラスメイト。入試の際に光聖から痴漢にあっていたところを助けてもらったことがあるが、光聖は市原ではなくその痴漢を撃退した時に起こした暴行問題を含めた事件そのものを覚えていないという影の薄さが特徴。この件に関して市原は当初暴力で解決した光聖に引いていたが、その後クラスメイトとなってから彼の人柄に触れ、徐々に惹かれていった。良く言えばおっとり、悪く言えば卑屈な性格のため、アクセル役ではないが、ブレーキとしては力不足。光聖に対して一途だが、暴走はしないのでメンバーの中では常識人である。
玖内 沙羅
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「空」、つまり転移系の魔法がメイン。光聖の同級生であり、調理同好会の会長。かつて近衛と会の存続をめぐって激しい対立をしたことがあり、生徒会長の光聖のことはまともに関わる前から嫌っていた。それを光聖が珍しく仲裁という至極まともで暴走もしていない手段で解決してから恩を感じるようになり、やがてその人柄に触れて惹かれていった。光聖に対する印象がプラスに振り切れてハートとなっている反面、近衛に対する印象は最悪であり、召喚前から激しく対立しよく喧嘩もしていた。樋浦にとっての一番の悩みのタネ。ツッコミ役だがブレーキ役というわけではなく、むしろアクセル側の人間である。調理同好会会長というだけあり、手料理は絶品である。ツンデレ。短気。
輪島 澪
女神に召喚された異世界人の1人。扱う属性魔法は「毒」。光聖の同級生で、お世辞にも素行がいいとはいえない生徒。怠け癖があり、普段からやる気がない。そのためアクセルまではいかないのだが、爆弾に油を注ぐ事があるためブレーキ役の人たちにとっては厄介な人として認識されている。本人たちは覚えていなかったが、光聖とはお互いに幼少期を共に過ごした幼馴染という関係。咲耶はそのことを覚えており、妹分としてみている。日本では光聖のことが気に食わないグループの1人で彼を罠にはめようとしたのだが、直前にその仲間に裏切られて一歩間違えれば命が危なかった事故に遭ってしまう。そこを罠にはめたはずの相手である光聖に救ってもらい、恩人へ、そして咲耶から過去のことを聞いて徐々に幼い頃の記憶が蘇り、初恋の相手だったことを思い出した。以来惚れ込んでいるが、光聖の周りの女の人数に半分諦めてしまい、その寂しさを拭うように時津を構うようになった。
神
魔神クテルピウス
異世界の三大神の一柱、魔神。混沌と創造の神であり、魔族が信奉している存在。指定する異世界の指定する場所に対象を送り込める「送還」の魔法を使える。赤城を召喚した張本人であり、彼を地震から救い出し安全な帰還を条件に魔神の使徒として女神の勇者と戦い魔族を守るよう依頼してきた。
女神アンドロメダ
異世界の三大神の一柱、女神。秩序と自然の神であり、人間が信奉している存在。他所の世界から高位の存在を勇者として呼び込む「召喚」の魔法を使える。光聖たちを異世界に召喚した張本人であり、元の世界に安全に帰す事を条件に勇者として人間に協力し魔族と戦うように依頼してきた。女神に送還魔法は扱えないので、騙して勇者の協力を得ているものと推測される。




