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30 登城

諸侯より先に登城せよとの伝令が伝わってきたので準備を行う。

王城側からも二小隊をだしてくれるとのこと。

安全なはずの王都とはいえ襲撃の可能性は完全に否定はできない。


伯爵様とあたしは別々のルートで登城することとなった。

伯爵様は領地の正規兵。そして、ローブをかぶって杖を持ちあたしを偽装した一名を伴って。


あたしたちはレオ以下陰の部隊。ローブの予備はあったものの、それは使わず最初に着ていた服を着ることにする。サイドポーチをもって、その中にいくつかの玉を。


朝一の鐘がなると同時に出発。


道半ばを過ぎたところで会敵。ちんぴらっぽいのが3名。レオの誰何を無視して切りかかってくる。

あたしは、サイドポーチの玉を一つ後方の二人に、えいとなげる。スピードもたいしたことが無いし当たりそうも無いので無視されるが。


「ブレイク!」


玉が破裂しツンんとしたにおいが広がる。催涙ガスだ。王都に着いてから作っておいた武器。

レオに向かった最初の一人は足に切りつけられて行動不能。残る二人もガスの範囲から出たところでチェスター、ジェナ、アヌップそしてめりー...もといヴァネッサ達他3名に囲まれる。その3名の名前は聞いていないものの、まぁ信用できる面子なんだろうなぁと。


丁度そこへ王様の兵員が到着し、その半分....二人で一人を引きずっていく。王城へは向かわずたぶん近くの詰め所で、尋問だろう。残りの半小隊と合同で王城の扉をくぐる。


待合室のような所で、伯爵様と再会。とりあえず無事ですって事で、そこでローブを受け取る。元の衣服はそのままで上に羽織るようなかたち。ちょっと暑いかなともおもうけど、まぁそこは仕方なし。


ナノマシンのエネルギーに変えてもらいましょう。

非公式の謁見とはいえ、武器類は置いていく形。ショートソードは見て驚かれたけどサイドポーチにはなにも触れず。ただ、武器を取り上げられる前にローブの右ポケットの底を抜いておいた。そうしないとポーチからイロイロ取り出せない。


所々天井付近にあかり窓。要所要所に松明。それでも薄暗い廊下をジグザグ曲がりながら国王陛下の近衛兵に連れられて進んでいく。着いた先はさほど大きくない部屋で窓は無かった。表に出せない話をするような部屋なのだろう。


衛兵は四人、近衛の中でも精鋭だろう。部屋の四隅で待機している。


一番奥にいらっしゃるのが国王陛下だろう。入口を潜ったところで最敬礼。他は伯爵様と書記と思われる中年男性がひとりで計四人分だ。あたしは伯爵様の下手につく。





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