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27 銘入れ

事が起きるまでの準備ということで何度か伯爵様と打ち合わせをした。

何か進んだかといわれると何も進んでいない。

こうなったときにどうするとか、ああなったときにどうする。

事前にシミュレーションという感じだ。領主をやるだけあって聡明な方です。


あとは、その間にロンズデーライトのショートソードが出来上がりました。

銘は「正宗」とする。とりあえず炭素ベースだが分子結合の関係で簡単には燃えない。砕けない。刀の中を何本かの細いパイプが通っていて、それを通して火炎剣にするなんて遣い方も可能。

ただ、いくら硬くても剣筋がよくなかったらだめだし、衝撃を受けて落とすことも可能性としては否定できない。

とりあえず鞘を作ってもらうことにした。刃物というものも刃に力を加えて押すだけで切れるものではなく、ずらしたときに切れる。切れ味はかなりのモノでジェナに試してもらったら青銅の剣を真っ二つにできるくらい。ローブの下に隠し持つ予定。


伯爵様とは科学室の話もした。

一時期いろいろ試そうとしたらしいがあまりうまくいかなかったそうだ。まぁ、そりゃそうだよなぁ。とりあえず揮発性の物質は全部分解したこと。あとは何かに役立つものが作れるかというと思いつかなかったので保留ということにしてある。元の世界ではティーンエージの知識だがこちらではそれが王宮錬金術師の知識になるそうだ。


針とか用意すると便利かなーとも思ったけれども、どこに差すとどうなるとかわからないので没になる。

ナノマシンも炭素・ケイ素ベースが非常に多く、重金属は作るのが大変。というか集めるのが大変である。


結果、追加で事前準備できるものは特になかった。

あとはその場で準備。それを行き当たりばったりという。


あとは、この分だと王宮へ召集されそうだとの話が伯爵様から。

護衛のメンバーにはヴァネッサちゃんも入っていた。よかったよかった。

普段の格好もするが、王宮への召集なので伯爵領の印のついた鎧や武器も用意していくようだ。


4頭立ての馬車2台。との予定は聞いている。さすがに貴族ともなると馬車もそれなりのものになるようだ。その馬車で王宮まで5日ほど。

今のところは早馬が2往復位して方針のすりわせ中。さしせまった脅威は見えていないのでいきなり軍勢をそろえてということにはなりそうもない。ただ、国内や隣国との間の情報交換を密にするということは確定のようだ。


見えない恐怖というのが一番厄介だ。いまは、ちょうどそんな最中。空振りにおわるかもしれないけれど

準備をしないで後悔するより、やれるだけやって事に望む。それが現状だ。

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