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26 事前対策

結果として託宣は無事下された。

予言の形としてである。近いかどうかもわからないものの未来の話。はるか先の話をされても困るから、そんなに遠くない。というところだろうか。

伯爵様は領主として、国王陛下に奏上をあげようとしている。


というところまで夕方に起きた時にジェナに聞いている。


魔王とやらに戦闘を起こされたとしても、指揮の経験も無いし、自分自身を守るので精一杯だと思う。いや、守れるかも危ういというのが正解。自分の肉体的能力は理解している。


敵地深部に侵入して毒性の強い細菌でパンデミックを起こす。

楽そうでいいけど、関係ない人を巻き込む可能性は大きい。


『疫病と飢餓をもたらす。』凶作が続きに続いて、自然発生の最近がパンデミックを起こす。あくまで魔王を名乗るものなので魔王とは限らず飢餓で暴走した近隣諸国とか?

収束させろというのなら...戦闘と飢餓はどうしようも無いけど、疫病はなんとかなる。なるといっても広範囲にわたったら手遅れな事態の連鎖になるので、手が足りない。


やっぱり無茶な注文のような気がする。


とするとキーとなるのが託宣に付随された暗号化メッセージ。まさか、表で聖女、裏で魔王をやれとかいわれたりしないよね? 見た感じでは補助脳のニューロ部分を使っても解読に長期間を要する。復号キー(パスワード)を渡してもらえれば補助脳の助けをもらって内容を解読できる。


時間差をおいて情報を開示って、なにかのシナリオがすでに書かれているような気がして.....気がしてではなくて確実にシナリオがある。シナリオを知られてしまったら道化のあたしが裏をかけるから伏せてある。それでいて、きっとあたしには想像もつかない方向から攻めてくる。想定もできないと踏んでいる。

なんか癪で気に食わない。考えたのは陰湿な奴なんだろうなぁ。


身内すらも敵である。世知辛い。


すでに書かれたシナリオをなぞればいいというのなら話は楽だ。マリオネットとして踊るだけであれば苦労はいらない。あたしもバカだけど、世の中には何も考えないオオバかもたくさん居る。そういうキャストにしてくれれば、たぶんそいつは何も悩まず踊ってくれるだろう。


不確定要素があるから?

でも、切り札も無いですよ。


頭が痛くなってきたので考えるのをやめて、再度ベッドに倒れこむ。


ローブのすそを引っ張られたのでふとみると不安そうなジェナ。


「あの、ギチギチいう音なんとかならないんですか?」

あ、そういえば剣を作ってる最中で昨日はジェナが交代してからはじめたんだっけ。

「べつに、こわいものじゃないんであと1日2日がまんしてください。」

「かしこまりました。」

顔色を伺う限り、託宣の件といい、音といい、精神的に参っているような感じだ。


とりあえず、気休めに幸福になるおまじない...じゃなかったマイクロマシンでの脳内物質活性化を指示する。すこしはよくなるんだろうか?

まぁ、そこはそうなることを祈っておくしかなかった。



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