21 朝食と陰謀論
朝二番の鐘がなるころ朝食が届けられた。
とりあえず、4人分の朝食が届けられる。毒性物質はなし。
まぁ、昨日のアレのあとに毒を混ぜられるようだと誰も信頼できなくなってしまうところではあるものの。さすがにそれは無かった。
昨日の人はどうしたんだろうか。と思いつつ別に知らなくても問題ないし。
とりあえず、伯爵様に会って話を聞かないと何も始まらないよね。
ってことは、冒険の旅はまだ始まってません。というか、冒険になるのかすら怪しくなってきました。
軟禁状態とかわりません。
まぁ、武器を作ることに補助脳の反発もなかったということは、用意しておいて正解ってコトですかね。
まずは目の前の朝ごはんを片付けることから。パンも焼きたてで新鮮な野菜が付いていて。さすがにドレッシングはない様子。あとはスープとか。たぶん、たくさん食べるからということで肉類も少々。朝ごはんとしては十分ですよね。ヴァネッサちゃんが目を丸くしているうちに平らげさせていただきました。
ご馳走様です。
そうしているうちにジェナも戻ってきて、今後の予定を知らせてくれた。
「伯爵様とは、昼食後に礼拝堂で。と言うことで調整してきました。」
お昼を食べたあとというのはエネルギー的には良いんだけど謁見くらいで何かある訳もないし。ただ、何がどうなるかの準備は必要だよね。
「ジェナ。調整ありがとうございます。」
「いえいえ、こちらもお待たせしてばかりで。」
「そう言えば、昨日は陳謝騒ぎが云々とか聞いたけど、何かあったの?」
「んー。」ジェナは少し悩んでいたが隠しても意味が無いと考えたのか話をしてくれた。
「市井の設備とかが大掛かりに壊されていたりして、昨日の毒殺未遂と関連してなんかいろいろありそうだから先手の対策をちょっとね。」
ぐぬぬ。組織的ないやがらせか~。あたしのなにがまずいんだろう。
「それと符丁のシフトを衛兵の所属によって変えたり、商工会...ギルドとかって呼んだりするけど、そっちとも調整をして正体のわからない敵のあぶり出しよ。」
「昨日、捕まえた連中は?」
「その線も洗っているんだけど相手が厄介なのよね。」
「厄介?」
「昨日出てきた名前は侯爵家なんだけど、本当にそうなのか、それともそう思わされていただけなのかはっきりしないのよね。チンピラの中でもたちの悪いやつらなんで処分する口実ができてよかったんだけどね。」
なんか、ドロドロしてきた。




