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20 早起きは三文の得?

体内時計がカチカチ時間を刻み、通常ならば徐々に睡眠が浅くなる時間。

目がさめたが、まだ外は暗いらしい。ヴァネッサちゃんは抱きつかれながらぐったりしていた。さすがに寝てはいない。まぁ、寝ていても補助脳が危険を察知すれば即座に起きて行動ができるので現地の人にはあまり期待はしていない。多少失礼かもしれないが、事実はそんなところである。まぁ、仮想敵の攻撃対象の分散やらちょっとした時間稼ぎには十分かもしれないが、こちらの事情であまり危険な目にあわせるのも引け目がある。

むにむに。ちょっと揉んで見る。

「ひゃん」

感度良好。

「おっはよう。」

「おはようございます。」

「なんか変わったことはなかった?」

「ぇ〜、あの音が一晩中ガリガリと鳴っていました。それが怖くて心が疲れました。」

「一緒にいたからすこしは安心できたんじゃない?」

「ぁぁ、そう言われてみれはほんの少しですけど心配なのはすこしましになりましたけど完全にでは無いです。」

「抱きつかれてて気がそれたんじゃない?

「まぁ、それはそうですがなんか、別の方向に心配事が移っただけてすねぇ。」

「そっかー。今晩はもうちょっと絡んでみようかしら。」

「それはやめて頂けると助かるのですが....」

「じゃぁ、音のするなら一人寂しく待ちますか?」

「......」

いじるのはこれくらいでやめることにしました。とりあえず、今は。


「朝ごはんはいつごろ?」

「そろそろ夜明けで一の鐘が鳴るので、それで料理人が起きてくるので、そのあとですね。」

夜になると無理に明かりをつけて起きてるってことはなくて就寝モードなので、朝はやっぱり早くなるよね。とりあえず、まだのんびりできるってことはわかった。


「ぢゃ、それまで寝る~。」

「あ~、寝る前に放してください。」

ヴァネッサちゃんの悲痛な叫びはむなしく響き渡った。

またしばらくのあいだこの状態かと悲観したところで、急に後ろから声がかかる。

「ヴァネッサちゃん、炭のおかわりの手配をお願いします。」

「え?」

「炭ですよ、木炭とかの。」

「食べられませんよ?」

「食べません!」

ジェナから何を聞かされていたんだろう。とりあえず、引継ぎができていないことが確認できた。あまりうれしくない状況。

「昨日の夕方にも持ってきてもらっているので伝令管で伝えれば大丈夫だとおもうんだけど」

「うーん、ちょっと確認してみますね。」ヴァネッサちゃんはするりと抜け出して伝令管で何かを話し始める。


しばらくやり取りが続く。

朝風呂に入らないとだめなのかなぁ。そんな贅沢は、さすがに気が引けます。


「厨房で出た炭をまわしてくれるそうなので朝食の時でかまわないですか?」

「わかった~」


やっぱりなにごとものんびりペース。まぁ、そんな世界だから仕方が無いよね。


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