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18 就寝

遠き山に日が落ちて。黄昏を超えて夜へ。

夕食も普通に出してもらいました。三人分。

食事の前に夜の鐘。何番かわからないけど5回ほど、カンカンカンカンカンと。時間帯と回数で、今が何時頃か知らせる仕組み。知らないと結局時間はわかりません。

夜半には交代要員が来るらしいけど冗談でジェナにお布団の中の警護は要らないのと言ったらそのケはありませんと。ぁ、こっちでもそんな人はいるんだなぁと。じゃぁ交代に来る子は襲っていいの?と言うと「ご自由に」とのこと。基本はネコだから大丈夫なのになぁ。いやいや、普通じゃなくない訳じゃないですよ。世間一般に、暗黙の元に認められている性癖です。ですよね?


なかなかいい感じにふわふわです。

ただ、一番最初のふわふわほどふわふわしてないというか、微妙なざらざら感があるというか。布団の生地の関係でしょうか?ローブは脱いで下着でもぐりこみます。


寝付くまで今日の反省。

どなどな歌ってました。謎の化学実験室は臭かったです。バストイレ護衛付き。毒殺未遂をされました。毒矢の対策しておいた方がいいのかな?心当たりはありません。DOKIDOKIです。夜半に護衛は交代ですといわれたものの寝る前にしてもらった方がよい様な。面識が無いのはこまるよね。ということでジェナに声をかける。

「ジェナさん?」

「はい」

「護衛の交代って、あたしが寝ている間だと面識ない人に変わられても困るんですけど」

「あっ....そ、そうですね。ちょっと確認します」


再び伝令管。構造的にはたぶん階下が風呂焚き兼表に出てこない付き人の待機場所になっているという感じ。まぁ、水周りはわざわざ上の階まで持ち上げるのは大変だよね。かつ、必要が無ければ直接会う必要もなしと。


「たぶん、小一時間くらいで着ます。」

「一時間って何秒です?」

「秒?」

あ、そんな概念は無かったらしい。

「一時間より細かい単位は?」

「刻とか?」

「なぜに疑問形?」

「いやー、あまり気にしないので。」

「むー。」時間の概念がゆるかった。まぁ、時計もないしそんなもんなんだろうか。


「じゃあ、交代の人が着たら起こしてください。」

パタン


うつらうつらしていると扉をノックする音が。金属音だよなぁ。

ガシャガシャ ガシャガシャ

なかなか開かない。たぶん、ジェナが構造を理解してないんだろうなぁ。


カシャリ。ガラガラガラっ

あ、開いたみたい。


「メリーさん、いらっしゃいませ」

「め、メリーじゃありません、ヴァネッサです。」

「よろしくお願いします。」

「は、はい。」

くるくる巻き毛のかわいい子だからメリーさんだよね。

「なんでメリーなんですか?」

「とりあえず、上着を脱いで。布団の中で教えてあげる。」

「え゛?」

「おいでおいで。」


ちょっと引かれた様子。惹かれてくれればよかったのに。

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