13 お着替え
ジェナに、何度もお湯の追加を頼むものの、とうとう断られてしまいました。
薪も限度はあるし仕方ないか。お湯の温度は37℃まで冷めていました。まるっ。
燃費が悪い!
ナノマシンも無補給で動くわけもなく。離れた場所のナノマシンへは命令ですらエネルギーが必要という大消費家。さらに大きすぎるエネルギーは吸収出来ない。受け入れる側の大きさによる都合ということで消極的な方法しかないっていうのは、きっと設計ミスなのか考慮不足だよね。
というか、アレ?あたしでも分かることがなんで分からない計画者。ここまで不便だとチートと呼べなくなってしまう微妙なアドバンテージ。
待てよ。硬貨が二枚。コレは何かエネルギー供給プラントになってたりしないのかな?
ふと階段を見上げると、さきほど脱いだ服は無くて、なんかの布の山。バスタオルなんて呼べないけどそんなものかな?
とりあえず、食事も来るというしそろそろアガるかなぁ。
ペタペタと歩いて布を取り、体を拭く。硬貨二枚は、そこに置かれていた。流石、ジェナ。気が利く。さらに上の段にドロワーズと乳バンドとローブっぽい衣服が。バスローブではなく、着用のローブ。
いたせり尽くせりありがたいです。
しかし、この服。この趣味は伯爵様なのかなぁ。
完全に上の部屋に上がると。杖まで用意されていた。コレで行動しろってこと?まぁ、別にソレでも良いのですけどね。
ジェナに軽く一礼しておいて硬貨をいじる。二枚重ねて見るとかいろいろやってみたが細工は見つからず。仕方ないので杖を調べる。あたしの中で囁きが。コレがエネルギー供給源になりそう。何か細工があるらしく電池みたいなものという判断になる。
ご飯が来たら充電しておく感じなのかな?
そろそろご飯も来ることだし。しっかり充電してお仕事です。
仕事内容も分からないのに急かされているような感じで落ち着かないのですが仕方ない。
改めて部屋の中を見回してみる。一部を除けばごく普通の中世貴族が趣味に走った結果と言うくらいの程度。
お風呂とかトイレとかこの時代にしては先進的だったし。ただ、あちらのサイドを見るともうチョットなんとかならなかったのかなぁと思わなくもない。
硬貨はポケットに分けてしまってあります。ポケットのそこがしっかり縫い合わされていることを確認して。




