媒体者 3
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昨日までゾンビが徘徊していた街
今は崩壊した廃墟になりゾンビも瓦礫の下に蠢いているだけとなった街を三人で見て回る最中に仲間の中で唯一の女子である自称『マッキー☆』が呟いた
「ちょっと先輩らコレ可笑しくないッスか?何かぁビルの真ん中に突っ込んだ!見たいなぁ?…ぁ見たいなぁッス」
「お前の話し方ムカつくッス!後俺の真似して語尾にッスって付けるなッス」
赤い野球帽を被っている茶髪の自称『マッキー☆』にシルクハットに紳士服うっすらと白髪が覗いている初老の男性が若者風に抗議の声を上げている
更にその隣にいる
「昨日天野宇治君が正体不明の能力者と戦った結果です。この町には通称ベルフェゴールと名乗っている馬鹿を迎えに来たのですが…これでは適当な場所に隠れたかも知れませんね」
小学4年生ぐらいの男の子が肩をすくめて言う
「仕方ないじゃないッスかゾンビだと思ったら神血者保持者の異能人形だったんスよ?そりゃ誰が悪かったと言えば俺が悪いッスけど…でもゾンビ生成能力だったんス潰さなきゃならないッスよ」
初老の男性天野宇治が身振り手振りで説明する中、小学生の男の子と中学生ぐらいの女性マッキー☆はその言い訳を聞き流し瓦礫の先に進む
「所で@ちょっと先輩」
「HNで呼ぶなマッキー☆」
「先輩は私のHNで呼ぶくせにぃ~」
マッキー☆は小学生の男の子に『@ちょっと』という名前で呼ぶが男の子は拒否をし天野宇治は自身の説明を無視されているのに気づき落ち込んでいた
「なら本名教えろよたく、で?なんだ」
軽く呆れつつも馴れたためかマッキー☆のふざけた態度や口調にも突っ込みを入れた自分に対して何故突っ込んだのかと自己嫌悪に陥りそうなのをなるべく無視しする
「ベルフェゴールさん?の事知ってること教えてくださいよ」
マッキー☆が真剣な表情で聞いてきた
今までゾンビだらけ世界になる前でも同じ異能者同士で衝突が起きた時でさえも異能者に対して興味を持たなかったのに芳野秋にやけに興味を抱くとはな
「芳野秋17才、男、面倒くさがりの怠惰。だが、異能には早くから目覚めていて異能歴は多分13~11年。能力は分解、代価は…」
side;end
◆ ◆ ◆
少女は黙々と缶詰め食べ続け俺の事は無視よりは既に居ない者と認識しているのかもしれない
取り敢えずは服だなモラルが消えた世界でも全裸はなぁ。結局数分間服やバックなどを探して戻ったら少女はまだ食べ続けていた
「そんなに食うと腹壊すぞ。後甘いから虫歯とデブになる」
「ならない歯磨くし太らない」
「話せるのか」
「おにーさん何も知らない?」
「何もが何を表すか分らないが何も知らないな」
少女は自身の隣に座るフリージアを見て秋に目を向け思い出すように語りだす
「…私達の世界は物語なの。三人の女の子が男の子を助けるの。その後、助けられた男の子が色々して女の子達と学校でイチャイチャしながら子供作って終わり。らしい」
「…何だソレ」
「ナナちゃんとオジジが言ってた。わたしやおにーさんは転生者って言う人の力を受け継いだ血縁者?なの」
「……つまり、転生者が転生したが時代が違いその後の子孫である俺達が力を受け継いだと?」
「んく。または元々いるとーじょー人物?って奴」
缶詰を食べ終えた少女は話は終わりと言うように立ち上がり余りの缶詰を自身の鞄に入れ立ち上がり外に出て行く
「ナナちゃんはわたしの事をばんがいへん?のお姫様って呼んでるけどおにーさんの事は知らない。ナナちゃんはおにーさんの事なにも言わなかったから。おにーさんわたしお腹いっぱいになったからもう行くねバイバイ」
なるほどこの世界は物語、とナナちゃんが誰か分からないが少なくともこの世界を知っている人間が二人いる一人はナナちゃんもう一人はオジジね
オジジはおそらくお爺ちゃんの事としてナナちゃんねぇ近所のお姉さんかな?そして自身は姫様しかも番外編と言うことは二次創作で転生者が沢山出てる感じの作品
……俺に役が有るのか。女の子三人が白川達の事か。正しくこの時代に転生できた転生者か…どれも分からないが兎に角学校に帰るか
「帰る予定日から二日も過ぎてるからなお土産あれば文句も少ないだろ多分。はぁまた拳銃取りに行くか」
読んでくださり感謝てす。
次回の更新も気長にお待ちください。