媒体者 2
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「ん~。寝たな首痛てぇ」
結局。二体の戦闘は引き分けたのかそれとも代償を抑える為に止めたのか兎に角戦闘は終わったが街は半壊した
おかげで隣町まで避難した。俺を狙ってるかのようにかなり追いかけられた
「此方に蛇擬きかもう一体の使い手が居るのか?面倒な」
一晩泊まったマンションの一室から外に出ると前の道に十人ほどが辺りを警戒しながらこのマンションに向かっていた
「……昨日の奴が俺を探してるのか?食料や日常品は無いけど見逃しとかは無いかねぇ…どちらにしろ面倒な事で、さっさと離れるかな」
などと独り言を口走っていたら集団の一人と目が合った
その男性は此方を指差し仲間に何か言うと全速力で走ってくる
「何なのマジで」
俺は階段使わずに飛び下り着地を死神に任せて無事に一階まで下りる
着地の衝撃などは死神を使ったので何もない、だからすぐに此方に来る集団とは逆に走り出した
近くにいたゾンビは俺に向かって来るが黒い粒子で足を半から分解して倒して駆ける
「あぁ面倒マジで、何なんアイツら生き残ってるなら武装して近くに来る前に武装解除してから近づくだろ馬鹿k…っぶ、マジかよ」
走っていたら駐車場に停めてある車の横から腕が伸びて左腕を掴まれるがすぐに粒子を使い指を分解しようとしたがその指は皮膚のみが剥がれるだけで指自体を分解はしなかった
そこまで理解して初めて掴んでいるモノを見た
掴んでいるのは金髪の白人女性だった。だが、ソレを人と呼ぶには無理があり服装は黄色のワンピースなのだが靴は無く皮が剥がれた指からは出血も無くそして一番は白目が黒く青色の目は薄く白く濁っている
白人女性は指の皮を分解されたにもかかわらず先程よりも強く腕を掴む
「チッ何モンだアンタ?」
足元から白人女性の後ろに粒子を送り女性を後ろから死神を使い羽交い締めするが死神の全力でも女性は掴んだ俺の腕を放さない
「マジかよ!?何なんだお前!!」
顔色を一切変えず無表情で腕を放さない女性に対して死神で剥がそうとする力をそのままに左腕から最大量の分解する粒子を放出する
自分の服が分解されズボンや地面のコンクリートすらも分解するほどの量を放出するが女性には皮膚が剥がれるだけで服すらも分解できなかったが一瞬だけ緩くなった時に腕を抜きバックステップで距離を取る
「服も分解できないのか!?厄介すぎるッ死神!」
死神に武装用に粒子を渡し距離を取ると軽く辺りを見渡すと大声を上げたにもかかわらず近くにいるゾンビは反応せずにその場で止まり目の前の女性のみが動いていた
女性は大鎌を持った死神に対して素手で皮膚に傷が付くだけで簡単に押し返す
上から下に大鎌を振るい勢いそのままに回し蹴りさらに大鎌の柄を使い追撃と死神が怒涛の連続攻撃を繰り出すが女性はビクともせず顔や腹、腕、足と様々な部位に攻撃を当てるがやはり皮膚のみが剥がれるだけで女性にはダメージが入っていないそれだけでなく最初に俺の腕を掴んだ女性の右手は俺が全力で分解しようと本気で放った粒子で指の皮は分解したのだが既に再生され死神の攻撃で受けた傷もすぐさまに塞がる
「今更だがお前、死神と同じ存在かよ」
距離をとり少しだけ余裕を持ってから初めて気づいた普段ならこの距離でもハッキリ分かるはずなのに今回は気づけなかったその理由はこの女性の形をしているモノは死神が本格的に攻撃をしはじめてからその存在感を放ち始めたからだそれまでは本当に存在感が薄いそれこそゾンビと思っていたからに他ならない
「ならさっき此方に向かって来た十人の中に使い手がいるのか」
後ろを振り向くと止まって四体のゾンビが包囲するように俺を見つめていた
「お仲間って事か?(ゾンビを操る能力か?)」
四体のゾンビに意識を向けつつゆっくりとマンションの壁に背をつけ物理的に視野を広げる
左側に四体のゾンビ正面に死神と白人ゾンビに左側から大人数の足音…もうどうでもいいわクソが
「適当に殺ってろ!」
死神に吐き捨てる様に一言言い何もいない右側へと走り出すと左側で今まで止まっていた四体のゾンビが追いかけてこようとする
その四体のゾンビは今まで見てきたゾンビの中でも足の速さが異常に早速いがどうでもいい
「悪いな面倒なんで逃げさせてもらう」
自業自得とはいえほぼ半裸になったからこそ使える奥の手を使うとは全身に薄く粒子をまとい擬似的に死神と同じ身体能力を得るこれは死神と同じ量を使うから実質死神を二体出している事になるから代償が大きくてあまり使いたくないと同時に粒子をたとっている間は服が分解されるからこれを使うと全裸になるがこのモラルがなくなった世界で街中を全裸で歩いて文句言う奴何ていないからこそ使えるものでもある
「誇っていいぜこれを使わしたのはテメェが初めてだ」
死神を足止めに使い全力で地面を蹴りコンクリートを陥没させながら最高速度で駆ける行き先は近くの大きいスーパー壁をぶち破りながら入る
「最近は服も売ってるからな先に服と後また警察署まで行って拳銃を手に「おにーさんは誰?」!?誰だ!」
エスカレーターの隣にある休憩用の椅子に白髪赤目のアルビノの少女が一人で座っていた少女は果物缶詰を頬張るのをやめて此方を見つめる
直後、後ろから俺が入っていた場所に何か重たい物が落ちた音がなり響くそこには先程まで死神と戦っていたはずの白人女性ゾンビだった
「おかえり。フリージア」
少女は俺の後ろに降り立ったであろう白人ゾンビにフリージアと呼びかける。この事から目の前の少女がフリージアと呼ぶ死神と同等以上の力を持つモノの持ち主であると分かった
「白人ゾンビはお前のか?」
「?フリージアの事ならそうだよ。フリージアはあたしの友達なの」
少女は白人ゾンビを友達と呼ぶが死神を使える俺には分かるフリージアと呼ばれるソレは俺の死神と同じでファンタジー的な何かという事か
「おにーさんの黒の粒子わたしのフリージアや髭オジサンの龍と同じだね。おにーさん転生者の血縁?」
カミノチ?…神の血?何だあれか中学生男子がよくなり昔の俺が黒き闇に置こうとしたが今も手放せずにいるあの中二か?
「おにーさん違うの?」
「違うって言うか神の血?が何なのってかソレ以前に」
「おにーさん変態さん?裸?何で」
「お前のフリージアにヤられて、てか人の話を聞けよ」
少女は俺の事などどうでもいい様に話を聞かない先ほどまでは会話できていたはずなのに何なんだこいつ
「どうでもいいや面倒くさお前俺の敵か?」
何か知ってる事は確実だが少女は話す気はなく秋の事にも興味を失ったのか質問に答えず黙々とまた缶詰を食べ始めたのだった
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