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2話 朝
自分の席について、目の前に出された食事を見てみる。
綺麗に焼けて美味しそうなバケット。カボチャやジャガイモ、ニンジンが入ったシチュー。デザートにはミルィという、果汁たっぷりで、甘酸っぱい実が一口サイズでカットされていた。
みんなが揃ったところで、手を合わせた。
「いただきますっ!」
相変わらず美味しい母の朝食を食べ終え、今日の予定を聞いてみた。
「母さんと父さんはお仕事でしょう?」
母は市場のとあるお店で働いていて、父は町の自衛隊に所属している。
二人とも、コクリと頷いた。
「わたしは午前中だけだから、早めに帰ってアミ―の誕生日のためにご馳走を用意してあげる!」
「あぁ、私も早く帰れようにしよう。」
「はい!楽しみにしてますねっ!兄さんは…」
「図書館に行ってくるよ。この前出された課題を仕上げようと思ってね。」
兄は、とある科学者の助手をしていて、期待されているらしい。
そのなかで、私は…
「私は、近所の子供たちに勉強を教えてきます。」
子供たちのお世話などをしていた。
…………あれ?
ひょっとして、私だけとても地味かしら??
のんびり更新していきたいと思います。