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最終章

「早く起きなさい、何度起こしても寝るんだから!!」

私が次に目覚めたのは布団の中だった。

「早く着替えてご飯を食べにいらっしゃい!!」

母は私の目が開いたのを確認するとさっさと台所に戻っていったようだ。


着替えを済ませ、顔を洗い朝食をとる。

今日は月曜日、今週も学校が始まる。


今日は入梅してから珍しく晴れた日だったので、ゆっくりと登校していた。

紫陽花の花も久しぶりに日光を浴びれて嬉しそうに咲いている。


それにしても、さっき私は男になる夢を見ていた。

現実の私と違い、多くの友達を持つ少年の夢だった。

私は友達が大好きで、だから喧嘩をしたくないし、嫌われたくもなかった。

その為に色々と悩み、誰からも好かれたい存在になりたかった。

だけど、実際は理想どおりの事なんか無いのかもしれないとさっきの夢で思った。

私の友達はそんなにたくさんいないけど、とても大切な存在で、何でも話せる関係だ。

さっきの夢の少年は最後の最後で倒れてしまった。

勝手気ままに振舞い、友達も沢山いる。

嘘を塗り固めてできた関係ではなく、私と友達の関係のような友達もいたかもしれない。

だけど彼は倒れてしまった。


「んー、もういいや」


この事に決まった答えなんかないと思う。

だから私は突き詰めて考えるのをやめにした。


「あ、おはよう!今日は晴れてて気持ちがいいね~」


友達が私を見つけてこっちに走ってくる。

今日も一日の始まりだ。


「おはよう!」

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