黒龍騎士団 ⑥
アスランはシルスの顎を掴み無理やり自分に向けさせた
片手は逃げ腰の俺の脇をしっかりと捕まえたまま逃げれない体勢をとられた
急な事にフードは外れ、黒髪の少年の姿が露わになった
「な、、、にっ⁈」
「黒髪、、違ったか」
シルスは身を捩り拒もうとするが相手の身体は動かない
むしろ脇から腰へ移動された彼の片腕は
なおも力を増しアスランとの密着を余儀なくさせた
「力は子供か、、フッ」
「、、、このっ」
2回目の平手打ちをお見舞いしてやろうと腕を上げた時、第三者の声が聞こえた
「これ以上、我が団員への侮辱はやめていただきたいですね」
横から聞こえた声の先にはイスラがいた
「、、、、チッ」
舌打ちしたアスランは興ざめしたように俺を手放した
解放された俺はイスラの方に歩みより背後に隠れた
「銀翼の悪魔、、」
ドキリッ
「蒼い瞳と銀髪の美しい美貌をもち、戦場では敵を惑わせ命をくらうシュエレント王国の銀翼の悪魔」
アスランは俺をもう一度みた
俺は反射的にフードを被り視線を逸らした。
その様子に俺をかばうように一歩前にでるイスラ
「これは驚きました。隣国ではそんなありもしない噂が出回っているとは、ユリウス国は余程おとぎ話がお好きなんですね」
あくまで口調は穏やかでにこやかな笑顔のイスラ
イスラの嫌味にアスランは表情一つ変えなかった。
「だが、火の無いところに煙はたたない。
おとぎ話が事実なのであれば、、、」
「どうするというのですか?」
アスランはもう一度俺をみて
面白そうに笑った
「是非我が軍に欲しい」




