戦場
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
城下町近くの平地でカインとアーレンはファイアンド軍に追いつく。とにかくカインは侵略を止めたい。
「我に従う水の精霊…」
「ウォータ・クロウズ」
「ウォータ・クロウズ」
「ウォータ・クロウズ」
…
カインは水服の魔法で兵士の自由を奪っていった。しかし自由を奪われた兵士が敵の兵士に襲われる。
『違う…違う、違う、違う、僕は誰も傷付けたくない!』
カインは誰も傷付けたくない。しかし水服の魔法では痛みを与えない代わりに兵士の身を守れなかった。カインは防御魔法の魔導書を荷物から取り出す。
「我に従う守の精霊…」
「バリア」
「バリア」
「バリア」
…
カインは防御壁の魔法で兵士の身を守ろうとする。しかし兵士は防御壁の中でじっとしていない。防御壁では兵士を守れなかった。
「カイン、興奮状態の人間を止めるには多少の荒っぽい事も必要だ」
アーレンがカインに助言する。
「我に従う雷の精霊…」
「サンダ・ケージ」
「サンダ・ケージ」
「サンダ・ケージ」
…
アーレンは雷檻の魔法で兵士を閉じ込めていった。兵士は暴れて雷檻に触れると感電して気を失う。
「我に従う雷の精霊…」
「サンダ・ケージ」
「サンダ・ケージ」
「サンダ・ケージ」
…
カインもアーレンに続く。カインとアーレンの二人で両軍の兵士を閉じ込めていった。
『これ以上、誰も死なせなくてすむ』
カインとアーレンは安堵する。
その時、カインの視界に悲しい光景が映り込んだ。傷付いて生気のない父ガルドが地面に転がっている。
「えっ…父さん…」
カインの時が止まった。しかしファイアンド軍の狂気は止まらない。ファイアンド軍から大量の火が放たれた。火は兵士達を焼いていく。
「父さん!!!!!!!!!!」
カインから膨大な魔力の波動が周囲に放たれた。カインから放たれた波動は戦場を越えてウィンダンド国とファイアンド国を包み込む。
「なんだ…何か凄まじい力を感じる」
ウィンダンドとファイアンドの両国にいる生きとし生けるもの全ての怪我が回復した。更に新たな傷を負っても直ぐに回復してしまう。誰が傷付く事も許さなかった。




