道具屋
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ウォータンド国に冒険者としての仕事はない。ポーションの納品がカインとアーレンにとって唯一の収入だった。カインとアーレンは港町の道具屋へ入る。
「いらっしゃい」
道具屋の店主が出迎えた。
「ポーションの納品に来ました、どのくらい納品できますか?」
カインは買い取れる個数を気にしている。
「どのくらいって…初めて聞かれましたよ」
「ポーションの瓶を用意しますね、好きなだけ納品して下さい」
「あっ、瓶は結構です」
カインは防御魔法の魔導書を荷物から取り出して大量のポーションを作り出した。
『こんな個数を作り出せる人がいるなんて思わなかった』
『だから個数を気にしていたのか…まぁ、連日でなければ大丈夫だろう』
店主はポーションの個数に驚いている。しかし全てのポーションを買い取った。
アーレンもポーションを納品したい。
「私も納品します」
『えっ!』「あっはい、分かりました」
『この人も魔法使いだったのか、この人も大量だと困るな…』
店主はアーレンが納品する個数に怯えている。先ずアーレンは水魔法と防御魔法の魔導書を開く。
「我に従う水の精霊…」
「我が魔力を糧として我へ多くの水を与えよ、メニ・ウォータ」
「我に従う守の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ治癒薬の瓶を与えよ、ヒール・ボトル」
「我が魔力を糧として彼へ高位治癒薬の瓶を与えよ、ハイ・ヒール・ボトル」
「我が魔力を糧として彼へ解毒薬の瓶を与えよ、デトキシ・ボトル」
「我が魔力を糧として彼へ解痺薬の瓶を与えよ、デパライ・ボトル」
「我が魔力を糧として彼へ解眠薬の瓶を与えよ、デスリプ・ボトル」
「我が魔力を糧として彼へ正気薬の瓶を与えよ、サネティ・ボトル」
アーレンは水の入ったポーションの瓶を各種一つずつ用意した。次は回復魔法の魔導書を開く。呪文を確認する為である。
「我に従う癒の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ治癒を与えよ、ヒール」
「我が魔力を糧として彼へ高位の治癒を与えよ、ハイ・ヒール」
「我が魔力を糧として彼へ解毒を与えよ、デトキシ」
「我が魔力を糧として彼へ解痺を与えよ、デパライ」
「我が魔力を糧として彼へ解眠を与えよ、デスリプ」
「我が魔力を糧として彼へ正気を与えよ、サネティ」
アーレンは瓶の中の水に回復魔法を一つずつ付与した。
『良かった、現実的な個数の納品で…』
『そう言えば…さっきの人は回復魔法を詠唱してなかったな、まぁいいか』
店主は納品の個数を気にして細かな事を気にしていない。アーレンも無事にポーションを納品した。
カインとアーレンは道具屋を後にする。
「ウォータンド国は冒険者の仕事がないので忘れないように納品しないとですね」
「あぁ」『そして私は魔力切れしないように気を付けなければいけない』
カインとアーレンは立ち寄った道具屋でポーションの納品をしながら城下町へ向かった。




