龍との出会い
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
意識を失っていたカインが目を覚ます。
「うぅ…」『えっと…船が沈没して…』「アーレンさん!」
カインはアーレンを探した。直ぐにアーレンは見つかる。アーレンはカインの近くで意識を失っていた。
「アーレンさん、アーレンさん」
「…カイン…ここは?」
カインに起こされてアーレンも目を覚ます。
『…良かった』
「僕も目を覚ましたばかりで…ここがどこなのか分かりません」
アーレンの無事を確認してからカインは改めて周りを見回した。見回すと乗っていた船の客や船員が倒れている。しかし船ではない。
「もしかして…海の中なんじゃないか?」
そう言うアーレンの目線の先で魚が泳いでいた。
「睡眠の状態にしたはずだが目を覚ましてしまったのか」
上のほうから声が聞こえる。声のするほうを向くと龍がいた。
「ドーラゴニスさん?…じゃないですね」
その龍はカインの目から見てドーラゴニスと大きく違う。ドーラゴニスよりも蛇に近い。体は青い鱗で覆われている。実際、近いが別種の生物だった。
「ん?ドーラゴニス…なんと!ドーラゴニスの逆鱗を持っているじゃないか」
龍はカインとアーレンが逆鱗を持っている事に気付く。胸元に隠していても龍には逆鱗の所持が分かってしまう。
「ならば名乗ろう…私の名はリューウィス、ドーラゴニスとは別の龍だ」
「僕の名はカインです」
「私の名はアーレンです」
リューウィスに名乗られてカインとアーレンも名を名乗る。
「カイン、アーレン、二人がドーラゴニスの友ならば私の友でもある」
「何か困った事があれば私を頼るといい」
『何か畏れ多い友ができてしまった…というかドーラゴニスさんも友だったんだ』
カインとアーレンに畏れ多い友が出来た。しかも初めてではない。
「あの…困った事ってわけじゃないんですが、ここはどこなんですか?」
カインがリューウィスに聞く。
「ここは海の中だ、細かく言うと…」
「海の中で人が溺れないように私が人と空気を海水で包んだ空間になる」
「私は水を操る事が出来るんだ」
リューウィスが今いる場所について説明する。
『という事は…』「助けてくれたんですね、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
カインとアーレンはリューウィスに礼を言った。カインとアーレンにリューウィスの表情は分からなかったが、リューウィスは礼を言われて照れている。
「サンダランド国へは私が運ぼう」
「面倒だから他の者が目を覚ましても私の事は内緒で頼む」
『あっ、サンダランド国へ戻るんだ…仕方ないか』「分かりました」
カインはリューウィスに答えた。そしてサンダランド国へ戻る。リューウィスのおかげで船に乗っていた皆が無事にサンダランド国へ戻る事が出来た。
翌日、改めてサンダランド国からウォータンド国へ船で向かう。その日は船が沈没する事もなく無事にウォータンド国に着いた。




