出発
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
アーレンの家族と一緒に朝食を食べてからカインとアーレンは出発する。
「カインくん、アーレン、ちょっといいか」
「何でしょうか」
グランに声を掛けられてカインとアーレンはグランのほうを向いた。
「ウォータンド国へ向かう船のチケットを用意した、使ってくれ」
グランは船のチケット二人分をカインとアーレンへ差し出す。
「ありがとう父さん」
「でも、自分達の事は自分達でどうにかするべきだと思うんです」
「だから受け取れません」
アーレンはチケットの受け取りを断った。一瞬、グランは寂しそうな顔になる。
「アーレン、自分達の事を自分達でというのは立派な考え方よ」
「でも…厚意を素直に受け取る事が親孝行というものなの、受け取りなさい」
マリアンに説得されてアーレンはグランから船のチケットを受け取った。
「ありがとうございます、お義父さん」
「ありがとう、父さん」
カインとアーレンはグランへ礼を言う。グランは分かり易く笑顔になった。グランの笑顔を見てマリアンも微笑む。
カインは防御魔法の魔導書を荷物から取り出す。
「我に従う守の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ復活の鎧を与えよ、リバイバル・アーマ」
「我が魔力を糧として我らへ自ずと盾を与えよ、オート・シールド」
いつもの魔法をカインは発動させた。自動全回復の魔法もである。
『あっ、鎧はカインさんの魔法だったんだ…』
「姉さんも魔法が使えるんだよね、自分で魔法を使わないの?」
ブロンがアーレンに聞く。ブロンの質問を横で聞いていたカインは寂しそうな顔になる。
「カインの世話になってばかりいて悪いと思うが…魔法でカインには敵わない」
「今の魔法も私では無理があるんだ」
「だから…私は剣でカインの力になる事にした」
アーレンからブロンへ説明するとカインは分かり易く笑顔になった。カインの笑顔を見てアーレンも微笑む。




