報告
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
全員で応接室へ移動した。テーブルを囲んで五人がイスに座る。使用人は茶を淹れて席を外した。
「カインくんは魔法持ち?なんだよな」
「アーレンでいいのか?」
グランがカインに聞く。
「アーレンさんがいいんです」
何度聞かれてもカインの答えは変わらない。カインとアーレンはゼイルに聞いたジョブとスキルの話をグランとマリアンに話す。
「僕は騎士の家に生まれました、騎士のスキルが封印された状態の魔法持ちです」
「スキルに振り回されました」
「これ以上、僕はスキルに振り回されたくありません」
「スキル継承に関係なく僕はアーレンさんと一緒に生きていきたいんです」
カインは自分の気持ちを迷いなくグランとマリアンに伝える。横で聞いているアーレンは顔を赤くした。
アーレンは荷物から火魔法の魔導書を取り出す。
「ちなみに…こんな魔導書を使って普通は魔法を発動させます」
アーレンは魔導書を開いた。
「我に従う火の精霊…」
「我が魔力を糧として我へ火を与えよ、ファイア」
魔法でアーレンの指先に小さな火が灯る。アーレンは魔法を実演して見せた。
「えっ!?」
魔法を見て家族は驚く。
「精霊が魔法を使えるようにしてくれました」
「スキルは親からの継承だけで決まらないんです」
アーレンは補足した。
魔導書をアーレンは閉じる。心を落ち着けてグランとマリアンのほうを向く。
「カインは私を強いと言ってくれた、嬉しいと正直に思う」
「…でもカインは凄まじい」
「そんなカインと並んで生きていきたい、私は守られるばかりを望まない」
アーレンはグランとマリアンに気持ちを告げる。
「要するにカインさんと一緒にいたいという事よね」
マリアンはアーレンの気持ちを簡単に要約した。
「それでいいと思う」
「結婚は世の中の為に子を産む制度じゃなくて…」
「一緒にいたい二人が一緒にいる為の制度であるべきだと思う」
マリアンはカインとアーレンの結婚を受け入れている。
「どうしても私は娘を守ってほしいと思ってしまう」
「でもカインくんなら文句はない、アーレンを宜しく頼む」
グランはカインに頭を下げた。カインも頭を下げて応じる。
カインとアーレンは結婚の報告を終えた。心のくもりが一つ減る。カインとアーレンはグランとマリアンに認められた。
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