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旅立ちの朝
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインとアーレンは宿屋を後にする。
「カイン、そろそろ別の町へ行こう」
「えっ、あっはい」
しばらく二人は一つの町を拠点にして冒険者の仕事をしていた。しかし冒険者は同じ町にいなければならない理由がない。
「じゃあ、ハロルさん達やオリビアさん達に挨拶しなきゃですね」
「そうだな」
町には二人の知り合いがいる。旅立ちは挨拶の後でも遅くない。
「…その前に朝食だけ食べに行きましょう」
「あぁ、分かった」
二人は昨日の夕食を食べ損ねている。挨拶の前にレストランへ向かった。