途中の町
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインとアーレンはウィンダンド国の城下町へ向かう途中の町にいた。カインの提案でアーレンはカインから風魔法の魔導書を借りている。
「カイン、魔法は対象が二種類あるよな?」
「そうですね、自分が対象なら"我へ"で自分以外が対象なら"彼へ"ですね」
アーレンの質問にカインが答えた。
「複数を対象にする事は出来ないのか?」
「えっ?あぁ…そういえば今まで気にしてませんでした」
「…どうなんだろう?」
カインはアーレンの疑問に答えられない。今まで疑問に思った事がなかった。
「"彼へ"を"彼らへ"に変えればいいのかな…」
カインは呟く。疑問を解決する為に試したい。
「我に従う火の精霊…」
「我が魔力を糧として我へ多くの火を与えよ、メニ・ファイア」
カインの魔法で幾つかの小さな火が浮かぶ。
「我に従う水の精霊…」
「我が魔力を糧として彼らへ水を与えよ、ウォータ」
カインの魔法で小さな火それぞれに水が掛かって消えた。
「上手くいきました」
カインはアーレンに報告する。
「"彼へ"を"彼らへ"にすればいいんだな、だったら…」
アーレンは手に持った風魔法の魔導書を開いた。
「我に従う風の精霊…」
「我が魔力を糧として我らへ風を与えよ、ウィンド」
アーレンの魔法でカインとアーレンの周りを下から上へ優しい風が流れる。
「"我へ"を"我らへ"に変えればいいんですね」
カインが呪文の変更点を確認した。魔法は複数を対象に出来る。今まで知らなかった魔法の使い方をカインとアーレンは知った。




