盗賊
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインとアーレンはサンダランド国へ向かう。向かう道の先が騒がしい。
「馬車が襲われている、止めるぞカイン」
「あっ、はい」
カインとアーレンは現場へ向かった。
盗賊の集団が馬車を襲っている。
「そんな事は止めるんだ!」
アーレンは盗賊達を止める。カインは傷付いた者を回復していく。
「うるさい!お前達には関係ない」
「関係ないで放っておけるか!」
話を聞かない盗賊達に対してアーレンは剣を抜いた。加減をしながらアーレンは盗賊達を斬りつける。
アーレンによって盗賊達は静かになった。
「クソ…」
盗賊は呟く。
「彼らも回復してやってくれ」
「はい」
アーレンの言葉が当然のようにカインは盗賊達も回復させた。二人以外は不思議そうな顔をしている。
「何がしたいんだ、お前達は」
盗賊の一人がカインとアーレンに聞く。力の差を理解した盗賊達に逆らう意志はない。
「誰かが傷付いているところを放っておけません」
「悪事を見逃せないだけだ」
カインとアーレンはそれぞれ答えた。
「こんな事をされても俺達は盗賊を止めないぞ…」
「俺達には仕事がない、金がない、盗賊でもしなければ生きていけないんだ!」
盗賊は自分達の現状を訴える。
「そうか、でも私は悪事を見逃せない」
「仕事がないならファイアンド国かサンダランド国で冒険者をすればいい」
「私達も冒険者だ、今は用があってウィンダンド国にいる」
アーレンの言葉に盗賊達は言い返せない。
「クソ…」
盗賊は再び呟いた。そして逃げていく。結果として金品を何も奪わなかった。
「追わなくていいんですか?」
「それは私達の仕事じゃない、国に任せればいいさ」
アーレンの返事にカインは頷く。その場から二人も立ち去った。




