防具屋
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
精霊に言われた通り、カインとアーレンは防具屋へ向かう。そして防具屋に到着した。
「いらっしゃい、待ってて下さいね」
防具屋に入ると精霊が出迎える。精霊は防具屋の店主だった。店主として接客している。カインとアーレンは店内を見ながら時間を潰す事にした。
『この鎧、アーレンさんに良さそう…』
『小手はこっちのほうがいいかな』
カインはアーレンの事を考えている。
『カインは楽しそうだな』
アーレンは楽しそうなカインを見守った。
しばらくの時間が過ぎる。
「お待たせしました」
先にいた客が帰り、店にはカインとアーレンと精霊しかいない。
「防御魔法の魔導書を出して下さい」
精霊は守の精霊だった。カインとアーレンは防御魔法の魔導書を取り出す。
「先ずはアーレンさん」
守の精霊はアーレンの魔導書の中に消えて魔導書はアーレンの剣と一つになった。剣の刃の片側刃元には新たに藍色で楕円の玉が付いている。鞘も変形した。
「次にカインさん」
守の精霊は再び目の前にいる。守の精霊はカインの魔導書の中に消えて魔導書はカインの腕輪と一つになった。腕輪には新たに藍色で楕円の玉が付いている。
「今まで通り、呪文の詠唱という形で呼んで頂ければ力添え致します」
再び目の前で守の精霊はカインとアーレンに決まり文句を伝えた。
守の精霊がカインとアーレンを見つめている。
「どうかしましたか?」
カインは守の精霊に聞いた。
「二人は強くなりましたよね…」
「この世界に敵う者のいない最強の存在だと思います」
守の精霊はカインとアーレンに語る。カインとアーレンは互いを見た。
『確かにアーレンさんの剣に敵う者なんて考えられないな』
『カインは最強だ、間違いなく』
カインとアーレンは守の精霊の言う最強が互いの事だと思っている。
『私は「二人」と言ったつもりだったんですが…伝わりませんね』
二人の様子を見て守の精霊は呆れた。