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脱出
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
不可知の魔法を使ってカインとアーレンは城を脱出する。
「もう戦争なんてしませんよね?」
「どうだろうな、しないと願うしかない」
カインとアーレンはファイアンド王の改心を期待していた。
「改心かどうか分かりませんが…もう戦争なんてしないと思いますよ」
「ファイアンド王はカインさんとアーレンさんを怖がっています」
知らない男が声を掛ける。
『僕達の名前を知っている?』
『それに全て知っているような話しぶり、もしかして…』
「想像通りです」
男はカインの心の声に答えた。男は精霊である。
「お礼がしたいので防具屋へ来て下さい」
言葉を残して精霊はいなくなった。