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王宮の客室
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
用を済ませたディアナはナイトラン家へ帰る。新しいポーションを用意する為、カインとアーレンは城の中にある王宮の客室に泊まる事となった。
「城下町の宿屋に泊まりたい…」
「仕方がない、我慢しよう」
カインとアーレンは緊張している。
客室でカインとアーレンは二人きりになった。
「お義父さんとお義母さんも自分達の意思で結婚されていたんだな」
「そうみたいですね」
アーレンが話し掛けてカインが答える。
「…母さんが亡くなった後、家にお客さんが増えたんです」
「お客さんを父さんが怒って追い返したりして…」
「継母さんと再婚してからはお客さんの数が落ち着きました」
「今になって思えば再婚の話を断っていたんでしょうね」
カインは昔の事を思い出していた。
「…そうだろうな」
アーレンは頷いてガルドとリリアナの事を想像する。