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父の葬式
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ガルドの葬式が行われた。カインとアーレンも参列している。
「実はねカイン…」
「リリアナさんの事を私から内緒でガルドに伝えたの」
「自分で「カインから」って言ったのに…ごめんなさい」
ディアナはカインに謝った。
「謝らないで継母さん、大丈夫だよ」
「…それで父さんは何て言っていたの?」
カインはガルドの気持ちが気になる。
「何も言わずに泣いていたわ」
ディアナはカインに答えた。嬉しかったのかもしれない、悔いたのかもしれない、ガルドの気持ちは分からない。