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全回復
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ナイトラン家の廊下でカインはガルドの部下を抱えたディアナとアベルに出会う。
「カイン!」
「目を覚ましたんだね兄さん!」
ディアナとアベルはカインの目覚めを喜んだ。
「心配かけてごめんなさい、継母さん、アベル」
「僕は町へ行って魔人をどうにかしてきます」
カインはゆっくりしていられない。
「そんな…魔力切れから目覚めたばかりで無茶よ」
「お医者様に聞いたわ…」
「魔力切れから目覚めた直後は魔力も回復してないんでしょ?」
ディアナは心配している。
「大丈夫です、魔力も回復しています」
「…傷付いてますね」
部下の様子を見てからカインは魔法で部下を全回復させた。
「えっ?」
自身の回復に部下は驚いている。部下の回復でカインは自身の回復も示した。
「継母さんとアベルをお願いします」
『カイン様ならあの魔人にも…』「はい!」
部下はカインに答える。ニコリと笑ってカインは町へ向かった。