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目覚め
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ナイトラン家の部屋にあるベットの上でカインは目を覚ます。
『アーレンさん…』
目覚めて直ぐにカインはアーレンを探した。アーレンはいない。
「我慢できませんでしたね」
今までいなかった時の精霊が話し掛ける。
「あっ!」
「…すみません」
カインは謝る事しか出来ない。
「いえ、仕方がありません」
「カインさんですから…」
「カインさんに期待した私が悪いんです」
時の精霊は諦めている。カインは何も言えない。
「ちなみに…」
「あの時にカインさんが回復させなくても別の魔法使いが回復させていました」
「城下町で会いましたよね?」
時の精霊はカインに説明する。
「あぁ…」『…そうなんだ』
思わずカインは声を漏らす。カインのした事は必要のない事だった。
時の精霊の表情が変わる。
「それよりも大変な事が起こりました」
「魔人と魔人が率いる魔物に町が襲われています」
「魔人!?」
時の精霊の話を聞いてカインは部屋から飛び出した。