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宿屋
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
レストランで夕食を済ましたカインは宿屋で借りた部屋にいる。もう今日は出来る事もするべき事もない。
『見てる事しか出来ないって…なかなか辛いな』
『…アーレンさんに会いたい』
路地裏での事を思い出してカインは寂しくなっていた。
寂しがっていても仕方がないのでカインは別の事を考える。
『僕みたいにスキルが封印されている人って…他にいるのかな?』
『…もうスキルは封印されたくない』
『スキルの封印も回復できるように魔法を想像しよう』
カインは新たな魔法の想像を決めた。
『あと…我とか彼とかじゃなくて此処とか其処とかで魔法は使えるのかな?』
魔法の対象についてカインは気になっている。
「あっ、でも部屋の中だと危ないな…明日にしよう」
魔法の想像を始めようとしたカインは冷静になって眠りに就いた。