不明な目的地
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
城下町の場所を聞いてカインは自分がいる場所の見当が付いている。ただ行くべき場所が分からない。
『僕が魔法持ちとなった経緯だから…自分の家に行けばいいのかな?』
カインは悩んでいる。いつの間にか風の精霊はいない。
カインは城下町に立ち寄った。
『ここが過去の城下町…あんまり変わらないな』
城下町の風景をカインは眺めている。
「すみません、道を尋ねてもいいですか?」
「はい、どこでしょうか」
カインは知らない男に声を掛けられた。
「魔導書屋を探しています」
「城下町ならあるんじゃないかと思ったんですが…」
「誰に聞いても知らないと言われてしまって…」
男は魔導書屋を探して困っている。
『魔法使いの方なのかな?』
カインの予想通り男は魔法使いだった。魔法使いはウィンダンド国で特に珍しい。
「魔導書屋は…たぶん分かります」
『たぶん?』「教えてもらえますか?」
「案内します、一緒に行きましょう」
カインは魔法使いと一緒に魔導書屋へ向かった。