武器屋
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
もう一つカインには確認したい事がある。カインは武器屋に入った。
「いらっしゃい」
武器屋の店主が出迎える。
カインは置いてる剣を手に持った。ナイトラン家にあったような分厚く重い剣である。
「持てる!」
思わずカインは声を出してしまった。何事かと店主がカインを見つめる。
「あっ、ごめんなさい」
カインは店主に頭を下げた。それから片手で剣を持って自在に振り回す。ブンブンと音が鳴る。
『剛力だ…』
カインは自分の力に感動していた。カインの様子を店主は不思議そうに眺めている。
ひとしきり感動した後、カインは落ち着いた。
『欲しい…けど過去で買って意味があるのかな?』
悩みながらカインはサイフの中身を確認する。現在にいた時と同じ金額を持っていた。剣は買える。
『うーん…』
カインは購入を決めきれない。
もとあった場所にカインは剣を戻した。
「すみません、ギルドって近くにないですか?」
カインは店主に聞く。ギルドがなければウィンダンド国である。剣を忘れる為にカインは話を変えた。
『剣が欲しいのに金がないのかな…』「この国にギルドはないですよ」
「ウィンダンド国は国が魔物の討伐をしてくれるんです」
店主はカインに答える。店主は勘違いしていた。
『ウィンダンド国!』
『今いる国が分かったぞ、もっと細かい場所が知りたい』
「ここから城下町へはどう行けばいいですか?」
『城下町で仕事を探すつもりかな』「城下町は…」
店主はカインに城下町までの道を教える。やはり店主は勘違いしていた。