ギルドについて
ギルドを出た後、街の中央に有る噴水広場に向かい、そこに設置されていたベンチに座り、ギルドで貰った依頼書に目を通した。
依頼書は3枚。野生ビー、ウルフ、スライムの三種をそれぞれ15体倒す事。報酬は1種類につき350ゴルト。15体以上倒した時は1体に付き野生ビーとスライムは10ゴルト、ウルフは20ゴルトの賞金が出るらしい。
討伐すべき魔物の名前を記憶に留めつつ、次に小冊子の方を開く。
<依頼の受け方>
ギルド内の掲示板から受けたい依頼書を外して受付に持って来て頂くか、直接受付に来て頂き、係りの者にお好みの依頼を伝えて頂けば、ご希望の条件に合った依頼を検索させて頂きます。その後、依頼を受けると伝えてもらい、問題(※1)無ければ受理されます。
※1 問題の有る場合とは、その依頼書のランクが受けようとするハンターのものより2ランク以上、上か下である(例:Eランクの人がBランクの依頼を受ける又はその逆)等、依頼書の条件とハンターの要素が合わなかった場合。
<賞金の受け取り方>
依頼が完了しましたら、その証拠(※2)を持って支払いカウンターまでお越しください。賞金をお支払いいたします。なお、依頼を受けた街と支払いをする街とが別の場所であっても大丈夫です。
※2 討伐系の依頼なら魔物が消滅した後に落とす結晶、護衛系や、配達系なら、依頼主や届け先主のサイン。
<ランクについて>
ランクとはギルドにおける貴方の信用度や実力を表す数値だと思ってください。ランクを上げるには、EランクからCランクまでは、RPと言うポイントを貯めて頂く必要があります。RPは報酬の多さによって自動的に貯まっていきます。変換率は基本的に100ゴルト=1RP(ゴルトからRPへの変換時の端数は次回繰越)となり、EからDへと上がるには100RP、DからCへと上がる場合はその倍必要になります。CからB、BからA、AからSランクにつきましてはギルドの指定するランクアップクエストをクリアして頂く必要があります。なお、正式な依頼の他に魔物を倒した場合でも、結晶の買取価格に応じてRPに変換されます。
<結晶とは?>
魔物は、倒され命が尽きたとき、結晶と呼ばれる石を1個残します。結晶は魔物の種類ごとに微妙に色が異なり、どの魔物を倒したか、の目安になります。なお、街間を移動する際に倒した魔物の結晶も、ギルドにて相応の金額で買い取らせて頂きますので、お近くのギルドにお持ちください。
☆ ギルドには専門の鑑定士が常駐しており、魔物の種類を偽る事は出来ませんので、あしからず。
・・・へえ、結晶ね。魔物退治とかどうやって成否を判断するのかと思ったけど、便利なのが有るんだ。魔物を倒したときは忘れずに回収するようにしよう。
後はこの近辺に生息する主な魔物の名前や特徴、主な住処などが書かれていた。
野生ビー:成人男性の握りこぶし2個分位の大きさの毒蜂。肉食で洞窟の中などにウン千匹単位の巣を作る。巣の近くまで行くのは初心者には危険なので、街道付近まで餌を探しに出てきている個体を狙うべし。刺されないように注意。
ウルフ:狼を模した魔物。ただし、大きさは通常の狼より一回りは大きい。通常10~30匹ほどのコロニーを作り、3~4匹ほどづつ固まって行動する。遠吠えによって他のグループの仲間を呼ぶ事もあり、短期決戦が望ましい。前述の野生ビーと同じく、街道付近に餌を求め出没する。
スライム:下水道等に出没する、ゲル状の魔物。ゲル状であるが故に打撃は効かないので、炎属性で燃やすか、氷属性で凍らせたあと砕くかするのが望ましい。体液には毒が有るのでくれぐれも生身では触らないように。主体的な攻撃はして来ないので、下級の炎、氷属性が使えるなら倒すのは簡単である。
とりあえずはこの三種類か。まずは下水道に降りて、スライムから片付けよう。