表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ4

相反する目的 戦士

作者: リィズ・ブランディシュカ



 どうしてもやらなければならない事があった。

 けれど、それはやってはならない事でもあった。


 とある世界の戦士は、愛しい人を助けたいと考えていた。

 しかし、その愛しい人は世界を滅ぼそうとしる魔王であった。


 戦士は、その人が魔王になる前に知り合い、恋をした。

 だから、魔王である時の愛しい人がどのようなふるまいをしているのか知らない。


 魔王の元へ向かう間、何度も想像しようとしたが、うまくできなかった。

 

「この助けたいという気持ちは、持ってはいけないものなのだろうか」


 相手が助けるにあたいする人間かで悩み、

 助けた後どうするのかで悩み、

 その愛しい人が救出を望んでいるのかで悩み、

 そもそもそんな事で悩んでいいのか、

 本当に愛しているなら悩む前に、何もかもかなぐり捨てて助けるべきなのではないかと悩んだ。


 二つの相反する行動に囚われた戦士は、魔王の前にたどり着いた時、どちらも選べなかった。


 魔王はどこか失望した顔で「何をしにきたの?」と問いかける。


 戦士は「分からない」、といって去っていった。


 後に魔王は討伐され、年老いた戦士は後悔することになる。


 正しいか正しくないか、やるべきかやるべきでないか。


 どうしてそんなくだらない事で悩んでいたのだろう。


 やりたいと思った事を自分はやるべきだった。


 と。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ