エナジードリンク大全ブースト 2021年版
皆様今晩は! シサマという者です。
色々あった2021年もあと僅か。
秋口には、ようやく新型コロナウイルスの不安から解放されたと思ったら、ミクロマン……いや、オミクロン様が新たに上陸してしまいました。
物価高騰、物流手段不足など、未だ出口の見えない停滞を乗り切る為には、今一度皆様の元気を奮い立たせる必要がありそうですね!
はい、やや強引ですが、ここでエナドリエッセイの登場です!
ちょうど1年前、ニッチなマニア様の支持を得た私の連載エッセイ、『エナジードリンク大全』が完結しました。
私が北海道の釧路市に住んでいる事で、プライベートブランド品や輸入エナジードリンクの入手にハンディがある現実。
そして、長引くコロナ不況により、単価の高いエナジードリンク市場が縮小しているとの判断による完結です。
あれから1年、確かにエナジードリンク市場の縮小と再編が進んだ印象は否めませんが、依然としてメジャーなブランドの新商品は後を絶ちません。
加えて、完結から1年が経過した『エナジードリンク大全』に未だ毎日PVがあり(笑)、エナドリの存在は、愛好家以外にも話のタネとして需要がある事を再確認しました!
私自身、時折活動報告を利用して新商品のレビューを書いて来た事もあり、今年1年のエナドリニュースと高評価商品を紹介させていただきます!
名付けて、『エナジードリンク大全ブースト 2021年版』!
【エナドリニュース2021】
①パイオニアの意地? レッドブル、期間限定エディション連発!
現代型エナジードリンクのパイオニアである『レッドブル』。
オーストリアに本社を置き、今や数多のスポーツクラブのオーナーとしてもその名を世界中に轟かせる、一大グローバル企業に成長しています。
今年の日本に於けるレッドブルの活動は、ほぼ3ヶ月のペースで発売される限定エディション。
それぞれ販売する国の傾向を分析し、日本人が口にして「まずい」と感じる事のない、安心のテイストを実現していました。
その反面、レギュラー商品が『レッドブル』と『シュガーフリー』の2種類しかないのは、新規のファンを呼び込むには少々心許ないと感じます。
ファンからのWeb投票などで、限定エディションのレギュラー化に踏み込んで貰いたいものですね。
個人的には『グリーンエディション』がイチ推し!
②モンスターエナジー、遂にエナドリのテリトリーを自ら破壊!? 新ジャンル、『エナスポドリ?』開発!
例年ならば、多彩な新商品でエナドリファンを楽しませてくれる『モンスターエナジー』。
しかし、コロナによるアメリカ本社の打撃の影響があるのか、今年の日本に於ける新商品は3種類だけでした。
まずは、かつて発売されていた『ザ・ドクター』。
これはFー1ドライバーのバレンティーノ・ロッシとの共同開発によるもので、リニューアルに伴い果汁とカフェインの配合量を見直したもの。
もうひとつは、私を始めとして既に固定ファンをがっちり掴んでいる日本限定テイスト、『キューバリブレ』をベースに、500mlの大容量ボトル缶で販売された『モンスター・スーパーコーラ』。
そして最後は、ある意味今年のエナドリ界最大の衝撃でもあった、エナジードリンクとスポーツドリンクの合体である、『モンスター・スーパーフュエル』です。
炭酸を含んでいない『スーパーフュエル』を、果たしてエナドリと呼んでよいものか迷う所ですが、これら3種とも軽くアベレージを超えるテイストとエナジー成分を両立しており、モンスターエナジーの底力を見せてくれました。
③サントリー、『ZONE』シリーズで国産エナドリ断トツ王者に! だが、その背後に忍び寄る不安
この1年の『ZONE』の勢いは凄まじく、もはや国産ブランドのエナドリは「ZONEとその他」という認識になってしまいました。
本来ならば、『ZONE』の有力な対抗馬になるはずだった大正製薬の『RIZIN』シリーズ。
彼等も根気よく新テイストを市場に送り込んでいたのですが、カフェインに代わる新成分「エネキストラ」の正体が未だによく分かりません。
尚且つ、人工甘味料を使ったゼロカロリーに何故か拘り続けた為、何の栄養価もなく、何の効能があるのかさえ分からない高い炭酸飲料が小売店に溢れる結果となりました。
エネキストラに拘るならば、今更カフェインを入れろとは言いません。
生姜エキスならではの、身体が熱くなるテイストは特徴的だけに、せめて「身体に悪い」印象のある人工甘味料の代わりに砂糖を使ってくれたら、脳の覚醒だけは証明出来ると言いたいですね。
『ZONE』シリーズ大成功の要因は、ブドウ糖比率を増やした「脳の覚醒と結び付く甘さ」を上手くeーSports、そしてゲーマーに浸透させた事。
その結果、本来子ども向けとも言える甘口で控えめなカフェインの炭酸飲料を、リーズナブルな大容量を売りに、強引にゲーマーを始めとした大人のファンにも広めた戦略にあります。
実際、いい歳の私にとって『ZONE』シリーズは、その大容量と甘さで頻繁に飲むものではありません。
しかしながら、疲れが溜まって食事もそこそこに入浴して寝よう……なんて時には魅力的なエナドリでした。
ところが私は最近、そんな国産王者『ZONE』に得体の知れぬ不安を感じています。
その理由は、ここ数ヶ月で発売されたテイストのベースの類似性です。
去年までの『ZONE』には、果汁が配合されているのは『ユートピア』だけでしたが、今年に入ってからは『トランス』、『グラフィティホリック』、『インビジブルスナイパー』と、似たような果汁が配合されたテイストが立て続けに登場していますね。
更なる問題は、そのテイストの意義です。
『ユートピア』の期間限定デザイン版とも言える『グラフィティホリック』はまだしも、『トランス』と『インビジブルスナイパー』は、ともに10%以上の果汁でテイストのベースが出来上がっているにもかかわらず、そこに強引な香料で全く別の味をかぶせ、バカなんじゃないの? という程に妙なテイストになっていました。
『トランス』の場合、オレンジ果汁の上からパイナップル香料を被せた印象なので、妙ではありますがまだフルーツ感があります。
しかし、『インビジブルスナイパー』は、『グラフィティホリック』とほぼ同じパーセンテージで、ほぼ同じ種類の果汁が配合されながら、シンナー……いや、油性マジックインキの様な香料が乗り、ちょっと人間の飲み物としては認めたくないテイストですね。
これは勿論、マニアにとってエナジードリンクの魅力のひとつでもある「ケミカル感」や「人工的テイスト」を狙ったとも言えるでしょう。
とは言うものの、多彩なフルーツ果汁を16%も使用して、油性マジックインキのテイストは、身を搾って果汁になってくれたフルーツさんに対して、余りにも失礼ではないでしょうか?
この点に於いて、缶の裏をチェックしてみた所、最近の『ZONE』シリーズで使用されている果汁は全てブラジル産であると分かりました。
つまり、ブラジルから安い果汁を大量に仕入れたものの、コロナ禍で生産量や出荷量が伸び悩み、急遽新商品で果汁を消費しなくてはならなくなったのだと考えます。
果汁を消費しきるには、当然仕入れ量に比例したブレンドが必要になり、ほぼ同じものを香料で強引に味を変えて販売している……と疑念を持たざるを得ません。
大量に仕入れた果汁がどれだけ残っているかは分かりませんが、その量によっては更なるキワモノ『ZONE』が新春にお目見えする可能性があります。
そこまで行くと、最悪ファン離れを引き起こしかねませんので、もう少しフルーツさんにリスペクトを持って欲しいですね。
【完全独断偏見! 2021エナジードリンクTOP5発表!】
第5位 『BODYGUARD』(チェリオ)
隠れマニアの多いチェリオ。
正直、テイストはレッドブルとモンスターエナジーの中間的な王道タイプで、平均的な成分とともに際立つものはありませんでした。
しかし、糖質の割に甘さが舌に残りにくく、またエナドリとしては珍しい濃いめの青色、身体に悪い要素も押さえた(笑)、エナドリマニアの為のエナドリです!
現在入手出来るかどうかは不明です。
定番としてお店に残るものが減ってしまった現実が、エナドリ市場の縮小を感じさせて寂しいですね。
第4位 『モンスター・スーパーフュエル レッドドッグ』
今年一番の衝撃、エナドリ+スポドリ。
正直、利尿作用のあるカフェインを大量に配合しておいて、水分補給なんて矛盾していて笑っちゃいますよ(笑)。
しかし、味は美味しい!
真っ赤な見た目で損をしていますが、アメリカのスポドリ『ゲータレード』を思わせるはっきりとした甘さにベリー系の酸味がマッチして、真夏にはガンガン飲めてしまいました!
現在、賞味期限が近づいて絶賛叩き売り中だと思いますので、エナドリファン、スポドリファンともに一度お試しあれ!
……ちなみにもうひとつのスーパーフュエル、『ブルーストリーク』は微妙です。
薄めたブルーハワイのかき氷シロップみたいなもんです。
スポドリの命、酸味がないので、甘いです。
【効能】こんな矛盾した『エナスポドリ』に効能などあるのか? と疑問に思った皆様、効能はありますよ!
まず、カフェインに利尿作用があるとは言っても、飲んで最初の尿意を催す前までは、水分補給が出来ている計算です(笑)。
アミノ酸とミネラル補給、特に一般的なスポドリより多く配合されているカリウムは、筋肉痛や足の吊りを和らげてくれます。
とどめに、カフェインはテンションを上げ、外的要因による痛みを和らげてくれるので、一時的にフィジカルコンタクトを恐れないメンタルになります。
つまり、『スーパーフュエル』の最適な活用法は、短時間でコートとベンチを行き来出来る「バスケットボール選手」の合法ドーピングです!
流石はアメリカ生まれの『モンスターエナジー』ですね!
第3位 『ZONE QUICK BOOST』
これは知る人ぞ知る、自販機限定のZONEです。
私の様に、「エナドリは好きだけど、甘過ぎるのと量が多過ぎるのはちょっと……」という、いい歳してエナドリなんか飲んでる、くそチョロくて人類の恥オッサン……くおおぉっ……そこまで言うか!? ι(`ロ´)ノの救世主ですね(笑)。
今年になってからカフェインが増量された、オリジナルバージョンの『ZONE(黒い缶)』。
そのオリジナルバージョンを半分にした、250mlの『ZONE』で、価格は150円。
オリジナル500mlが200円ですから、明らかにぼったくりなのですが、お腹が膨らまず、口の中も甘ったるくならず、素早く『レッドブル』並のエナジー成分を補給出来、『レッドブル』より炭酸は強め。
リフレッシュと目覚ましに最適です。
眠ってはいけない夜勤医療従事者に人気なのか、大きな病院のサントリー自販機ではよく見かけますね。
第2位 『モンスターエナジー ザ・ドクター』
これは以前に販売されていた商品の、リニューアル再発バージョンです。
ただ、レモン果汁とオレンジ果汁の比率をレモン主体に変えたのか、カフェインやビタミンの苦味と上手く噛み合い、グレープフルーツの様な爽快なキレのある風味になりました。
従って、クセのある甘味が舌に残りやすい『モンスターエナジー』の中では万人向けに仕上がっており、更にカフェイン量が少しだけ減っているので、飲むタイミングやシチュエーションを選ばない、隠れた逸品です。
現在絶賛発売中ですので、機会があれば是非。
第1位 『レッドブル グリーンエディション』
これまで『レッドブル』の期間限定エディションには、さほど魅力的なテイストはありませんでしたが、これは断トツの1位ですね!
まず、この『グリーンエディション』は、普通のエナドリの味と色ではありません。
無色透明、三矢サイダーやキリンレモンの味と色です。
しかしながら、シルクの如くなめらかで美味しい。
こだわりのカクテルみたいな、僅かな酸味も効いています。
カフェインやビタミンは普通に配合されているので、もう少し苦味があってもいいのに、それもない。
それでいて、糖質も一般的なエナドリより控えめ。
残念ながら、もう市場には残っていないので、レッドブルさんにはこの『グリーンエディション』を日本限定のレギュラー商品にして欲しいと切に願います!
……いかがでしたか?
とんだクリスマスプレゼントでしたが、皆様のお役に立てましたでしょうか?
立たないとは言わせねえ。
来年もコロナ禍が続くのであれば、日本のエナドリ市場は更なる縮小が危ぶまれますが、私達に出来る事は、ちゃんと健康診断を毎年受けて、成人病を防ぐ事だけですよね……。
2021年【完】