第95話 キミに伝えたい事
涼也の部屋
涼也side
るな「リョウくん、パパのお墓参りに一緒に行こうって言ってくれてありがとう」
リョウ「うん。おじさんにね、伝えたい事とかさ。話しをしたくてさ……」
桜王家の皆さん、墓参りは、先日のお盆で済ませたばかりだけど
俺が、けじめとして報告したい事があったからね。るなちゃんに頼んで
お墓参りに行かせて頂いたんだよね
るな「パパは、リョウくんが大好きだったわ」
リョウ「ウチの親父がさ、単身赴任で家にいなかったからね。小1で少年野球チームに入った時にキャッチボールの相手をしてくれたり。自転車の乗り方を教えてくれてさ。俺もおじさんが大好きだったな」
フム、るなちゃん。おじさんにね、伝えたい事とかさ。話しをしたくてさ……って言葉をスルーしたね
ま、後でね……なんて考えてたらさ
おじさんを想い涙している、るなちゃんが。しゃくりあげている為にさ
涼也「るなちゃんっ、ちょっとマスク外して! 過呼吸になっちゃうから!」
呼吸困難になり掛けたんだ
マスクを少し外てもらって、袋を渡すと
涼也「ゆっくりと、吸って吐いて」
呼吸が整うまで繰り返し声を掛けて
呼吸が整うと、るなちゃんは麦茶を一口飲んで
るな「はぁ、収まった……リョウくんありがとう。ゴメンなさい心配掛けて」
ホントにね
涼也「るなちゃんが冴多先生や、俺とかに言われる言葉って何だっけ?」
るな「冴多先生は、 本当の想いを言ってもいいんだよって……リョウくんは……」
涼也「この前、ふうちゃんが風音さんと母と娘として再会した時の事、何で直ぐに報告してくれななかったの?」
るな「え? だって……余り何でもかんでも話したり連絡をしつこくしたら、迷惑になったりしないかな? って思って……」
涼也「うん。 それはこの前聞いたけどね……でもね……」
るなちゃんに
話したい事があるんだ
聞いて
よろしくお願いします