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第78話 貴方が居たから…

 心紀side


 今、ふうちゃんとるなちゃんは

 見守り室のお年寄り達と過ごしている


 心紀「夏輝さん、ふうちゃんとるなちゃんに、ミクくんが居てくれて本当に良かったです。この歪んだ空間に味方が居てくれて」


 見守り室のお年寄り達は、要介護度が高い方が過ごされている


 コミュニケーションが上手く図れなかったりで、一見ボンヤリとして、ふうちゃんとるなちゃんに感心を払っていない様に見える方も


 静かに涙を流されていて……


 本当に、ふうちゃんとるなちゃんはお年寄り達に愛されているんだなぁって思ったんだ


 夏輝「本当にね。市の職員と、介護サービス会社の職員が一緒に働く。不思議な空間でなかったらもしかしたら起きなかったかもしれないのに……」


 心紀「種橋というボスに物を言う事が出来ない人達。注意しようとしない人達と施設。 立場という見えない壁や圧力に逆らえない。逆らう事をしないサービス会社」


 涼也「傍観者…… って事ですか? 冴多先生……夏輝先生……俺は何をしたら良かったんですか?」


 英士「御厨くんが居たから、風歌ちゃんとるなちゃんは頑張れたんだよ! 吉井さんもおっしゃったじゃんか!」


 夏輝「山乃くんも頑張ったわ。源本さんも」


 心紀「弱い立場のお年寄り達を守る為に、立ち上がったふうちゃん、るなちゃん。ミクくん。自分達に歯向かって来た事に腹を立てて嫌がらせの矛先を変えた施設職員達。お年寄りへの態度もエスカレートするばかり。それに屈する事無く戦い続けたミクくんに源本さん」


 夏輝「嫌がらせを受けている人を、見て見ぬ振りする事無く手をさしのべた人。支援する人に助けを求めて、一緒に戦う人達と頑張って立ち向かって。嫌がらせを受けていた人は救われて。互いに仲間になって。加害者は追い詰められていく」


 心紀「これがね。介護サービス会社だけで起きたなら解決に向かったと思うんだ。完璧な対応だったから。嫌がらせ……いじめにおいて、傍観者が見て見ぬ振りをする事が、解決を阻む事が多いから……」


 涼也「加害者が、市の職員達だから問題が解決しない……首謀者が悪いなんてこれっぽっちも思ってないし。皆、右習えでそいつに逆らわない。ダメだと意見する事もしない。人もいない」


 英士「仲間で団結して力を削ぐ事までは出来ても、加害者が罪を認めて謝罪させるには……どうしたら良いんだよ?」


 心紀「物事の善悪を知っているハズの大人達が、人には優しく、嫌がらせはしない。そんな人として当たり前の事が出来ないんだから……なぜ人を傷付けてはならないのか?を一から学ぶプログラムを受けるしか無いよね」


 夏輝「 警察は、判断を誤らないて貰いたいわ…… 誰かさんは社会的に裁かれる必要がある。と判断される事に加えて……プログラムを受けて、治療も受けさせないとならないレベルだし……」


 涼也「……俺の出来る事は、この先もるなちゃんを守る事だ。もう誰にも……るなちゃんを傷付けたりなんかさせないんだ」


 英士「俺も風歌ちゃんを、もう傷付けさせやしないんだ。誰にも。守り抜くんだ」


 英ちゃんと、ミクくんの誓い

 男としてカッコいいなって……


 心紀「夏輝さん。男は守りたい女性 《ひと》の為なら、頑張れるし、強くなれるんだよね。俺も頑張るからね」


よろしくお願いします

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