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第76話 幸せな空間 「が、んば…った、な」

 涼也side


 お年寄り達一人一人と

 話をしている

 るなちゃんとふうちゃん


 施設側では 、それ所ではない事態に見舞われて。 ここから見えるガラス窓の向こう……職員室の中で、お通夜のように座ってるのが見える


 長谷川「御厨くん。さっき社長に呼ばれてね『詳しい事は後日説明します』っておっしゃられて『先月の夜勤の日は、大変な思いをしたね』って……労って下さったの……御厨くんが頑張ってくれたから……ありがとう」


 涼也「正義が不正義に負ける訳無い。ですよ……俺だけじゃない。るなちゃんとふうちゃん、ご家族と支援者達……負けたくなかったから……」


 そんな会話してさ


 英士「社長さんさ、今頃声掛けるとか何考えているんだろうね?」


 涼也「『事を荒立てないでくれ』 散々言われましたからね……それから考えたら……けど、はっきり言って遅いんだよ! って言いたいですけどね」


 英士.涼也「『 我々は、施設側のあなた達への態度に憤ってるんですよ』って感じを出してるのが腹立つ。これから、施設側とどんな距離感で付き合えばいいか? 会社の事情を考えてるんだろうね」


 英士.涼也 《……》


 涼也「るなちゃんと、ふうちゃんは、素直に自分達の事を考えて下さったんだ。って思うんだろうけど……俺達はひねくれでますからねぇ」


 英士「オイラ達はひねくれてるからねぇ。物事を斜めにしか見れないよね……素直な風歌ちゃん、るなちゃんと違って」


 涼也「こんなひねくれたヤツだ……って知ったらるなちゃんは……」


 英士「こんなひねくれたヤツだ……って知ったら風歌ちゃは……」


 英士.るな「離れて行くかも……」


 英士.涼也 《き、気を付けなきゃ……》


 なんてバカな事考えちゃったんだ


 俺達は、遠くから見守ってるんだけど


 美弥子さんが、るなちゃんとふうちゃんの手を片方ずつ握って話をしてんの


 施設側との

 あまりにも違い過ぎる空間

 暖かな

 そして

 泣きたくなる様な幸せな空間

 美しい絵の様だな……


 俺も交じりたいなぁ

 なんて考えてたら


 吉井「りょ、う、くん」


 吉井さんが俺を呼んで下さって


 輪に入ると


 吉井「が、んば……った、な」


 俺の頭をポンて

 沢山、沢山

 撫でて下さったんだ








よろしくお願いします

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