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第75話 涙の再会 ずっとずっと逢いたかった

 風歌side


 吉井さんに……美弥子さんに…… 入所されているお年寄達にずっとずっと逢いたかった


 色々施設に迷惑掛けているし

 皆さんに逢いたい

 って言ったら怒られるかなって

 思ったんだけど


 英士「 迷惑掛けられたのはどっちだよ? 風歌ちゃん!」


 涼也「 あのね。施設側は怒れるような立場じゃないの!」


 呆れられちゃって


 デイルームの扉を開けた瞬間

 懐かしくて……大好きなお年寄り達がいて……


 でも……


 長谷川「今はね……用心に越した事はないから……10人ずつ、畳の部屋とデイルームで分かれて過ごして頂だいてるのよ。見守り部屋にいらっしゃる方達もお元気よ」


 風歌.るな「長谷川さん……」


 そうよね……今の状況の悲しさを改めて感じちやって


 美弥子「ふうちゃんっ、るなちゃんっ」


 その時、美弥子さんが私とるなちゃんを呼んでくれて……


 そこには


 吉井「ふう、ちゃ、ん、るな、ちゃ、ん、か、おを、よ……く、みせ、てく、れ……」


 吉井さん……


 円を描くようにして、椅子に座っておられる皆さんの所に、私とるなちゃんは入っていったの


 瞬間、皆さんがパチパチって拍手して迎えて下さって凄い嬉しくて


 考えうる様々な対策を考えてくれていた、会社の皆


 私とるなちゃんは、100均で買える薄手の透明な手袋をはめているんだけど


 お年寄り達も付けていたの


 円の中心に、腰を下ろすと


 吉井「あ、い、たか、った」


 そう言って下さった吉井さんに、私とるなちゃんは涙が止まらなくなっちゃって……


 顔を覆って下を向いて泣いていたの


 ポン


 吉井さんの大きな手が頭にポンて乗せられて


 吉井「が、んば……ったな、ふう、ち、ゃん」


 私の頭を沢山……沢山撫でて下さったの……


 凄く幸せだった



 るなside


 吉井さんに……美弥子さんに…… 入所されているお年寄達にずっとずっと会いたかった


 デイルームの扉を開けた瞬懐かしくて……

 大好きなお年寄り達がいて……


 懐かしい……大好きなお年寄り達……


 考えうる様々な対策を考えてくれていた、会社の皆には感謝しか無くて


 ……今の状況の悲しさを改めて感じちやって

 悲しかったけど


 ふうちゃんと二人円の中に入った瞬間

 皆さんがパチパチって拍手して迎えて下さって嬉しくて


 ふうちゃんと二人して

 顔を覆って泣いてしまったの


 ポン


 吉井さんの大きな手が頭にポンて乗せられて


 吉井「が、んば……ったな、るな、ち、ゃん」


 私の頭を沢山……沢山撫でて下さったの……


 凄く幸せだった





























よろしくお願いします

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