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第74話 ようやく…動き出した

 英士side


 応接室を出たタイミングで 源本さんから


《こっちの話は終わったよ》

 ってメールが入って


《こっちも今終わりました》

 ってメールを返して


 涼也『 泣いた顔とか見せたら、るなちゃんと、ふうちゃんが心配するだろうし。ちょっとパズいから……』


 って洗面所に顔洗いに行った御厨くんを待って、源本さんのいる第一応接室に顔を出すと


 静かに涙しながら、ソファーに放心状態で座っている源本さんがいて


 すげぇ胸が詰まされそうになったんだ……


 心紀「俺と夏輝さんと、風音さんは第ニ応接室で待ってるからさ、終わったら連絡してね」


 英士「ありがとう。冴多ちゃん」


 気を使って言ってくれた冴多ちゃんには、感謝しかなないよ


 オイラと御厨くんが応接室に入ると


 英士「風歌ちゃん」


 涼也「るなちゃん」


 凄い頑張ったんだろうね……


 瞳を真っ赤にして、可哀想なくらいに瞼の腫れた風歌ちゃんと、るなちゃんがいて


 オイラと御厨くんがソファーに座ると


 倫「今回の話。資料として渡したものを万が一、処分されると悪いから。既にコピーした物を警察に提出しているし監視カメラの件も警察に伝えてある。と言ったらようやく事の重大性を理解したみたいだよ」


 風歌.るな「監視カメラ?」


 倫「 詳しい事は帰ってから話してあげるよ」


 涼也

《 体調も良くないし、心配掛けると悪いから先月の種橋の夜勤の件。俺るなちゃんと、ふうちゃんには話してないんだ》


 すかさず、オイラにメールを送って来た御厨くん


 流石だね


 -コンコン-


 その時ドアがノックされて

 顔出したのは冴多ちゃんで


 心紀「外の情報をお届けします。ようやく警察が重い腰を上げてくれた様子。施設の事務長さんが『 警察が来たので』ってわざわざ報告に来てくれましたよ『どうぞ。勝手にお引き取り下さい』っていう意味だと思うけどさ。パニクっているのかそうは言われなかったけどね」


 風歌.るな「警察……」


 可哀想に……ちょっと話の展開が見えなくて、プチパニックになっちゃってる感じだ


 風歌ちゃんとるなちゃん……


 涼也「るなちゃんと、ふうちゃんの気持ちも尊重してあげたいけどね。入居者の皆さんがもう我慢の限界に達したみたいでさ」


 倫「心配はいらないから。風歌、るな」


 英士「風歌ちゃんとるなちゃんは、いつの日か改善される日が来る。って信じてたんだよね? けど、今の今までなんの策も講じないで、改善しようともしなかったんだ。許せる範囲を超えたんだよ…… 分かってくれる?」


 必死に嗚咽を堪えながら


 うん

 と頷いた二人


 切なくて

 やるせなくて


 -コンコン-


 再びノックの音して


 -ガチャ-


 夏輝「ふうちゃん、るなちゃん。吉井さんと小野川さんが二人が来ていると聞いて『逢いたい』と おっしゃってるそうよ」


 風歌.るな「逢いたい……私も逢いたいよっ」


 瞬間、大号泣しちゃった風歌ちゃんとるなちゃん


 オイラも、御厨くんも、冴多ちゃん、源本さん、夏輝さんも泣いてた


 きっと風音さんも……


 心の底から今回こそは絶対に…… 物事が良い方向に進みますよ様に


 って


 強く願ったんだ
















よろしくお願いします

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