第70話 遂に…対峙の時⑥
涼也「 職員の皆さん、アンケートで『市から、介護施設への配属を決められた。望まない部署だったのに……』と、本音ですよね? 書いている人が数名いらっしゃいましたけど……護職員して誇りを持って仕事をしていますか?」
富永『……アンケート?』
種橋『…… 何でアンタにそんな事言われなきゃなんないのよ!』
英士「お年寄り達は人生の先輩なんですよ? お年寄り尊厳を奪う様な介護をする事…… 愚かしい事だって思わないんですか?」
種橋『 アンタは何よ? 偉そうに……』
英士「 あ、すいません挨拶遅れました。山乃英士です。御厨涼也、桜王風歌。桜王るなの勤める介護サービス会社の訪問介護部の介護責任者に就任したもんですから…… 話し合いの席に参加させて頂いたんです」
涼也.心紀 (すげぇな……嘘も方便……)
富永『 施設長から、貴方方が『話があるそうだから少し話し合いなさい』と言われたんですけど…… アンケートはそちらからの提示だったという事ですよね?』
種橋『主任? 何でこの人達と話し合わなきゃいけないんですか?』
涼也.英士.夏輝 《……》
心紀side
本当に信じらんない……
何故話し合いがもたれたか…… 想像すらしてない事が驚きだけど……
今まで自分達のして来た事を、悪いとも思ってないって事かよ……
夏輝「本当に許せないわ…… こんな自己中な女……涼也くん、風歌ちゃん、るなちゃんが可哀想よ……」
画面に映らない所で夏輝さんが、あんまりな言い草に涙しているのが可哀想で
憤りしかなくて……
涼也「 ……穏やかに……穏便に話ししよう。と思ってたけど無理だわ……種橋さん、施設の職員さん皆で、俺達介護サービス会社の職員達に色々してくれたけど…… あんたが一番タチ悪いよね? 自分の言う事を聞いてればいいんだ。って態度で。お年寄りはおろか同僚にさえそんな態度でさ……」
種橋「何を根拠に言ってんのよ? 人を陥れようとして…… 証拠はあるんでしょうね?」
涼也.英士side
(『 アンタは何よ? 偉そうに……』ってソックリそのままアンタに返すよ……)
人の優しさや
人生の先輩を敬うとか
そういう気持ちが無いヤツに
介護を受けていたお年寄り達が
可哀想だ
こんな人間に
嫌がらせされて
風歌ちゃんが可哀想だ
るなちゃんが可哀想だ
心紀side
ふうちゃん
るなちゃん
涼也くんが可哀想だ
夏輝side
涼也くん
英士くん
頑張って欲しいけど……
こんな人達に傷付けられて
可哀想
風歌ちゃん
るなちゃんを
追い詰めて
傷付けて
どうしても種橋が許せないよ……
よろしくお願いします