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第62話 お人好しのおバカさん

 風歌&るなside


 風歌「るなちゃん、 隣の部屋にいながらリモートで話してるってなんか笑えてくるよね」


 るな「なんでそんな事になってるか考えたら笑えないんだけど、笑えちゃうね」


 日々色々な事が制限されて窮屈で、悲しいなって思う事があるけれど


 その中から

 小さな笑える事を見つけると


 心が暖かくなるよね


 るな「 さっき、冴多先生と夏輝先生の病院で話を聞いて、お会いした女性……山乃さんの上司の杉さん……綺麗な優しい方だったね」


 キャリアウーマン風でカッコ良かったな…… けど、なんとなく雰囲気がふうちゃんに似てたよね……


 風歌「うん。でもるなちゃん『介護施設側に言いたい事』とかを、うやむやに出来ない。と思って日記に書いたりとかして来たけど……その想いの為に色んな人を巻き込んじゃったね……」


 るなちゃんのママみたいに、バリバリ働く女性って感じで……優しい人だったな

 ──

 心紀&夏輝side

 病院 応接室


 心紀「夏輝さん……俺が思わず、風歌ちゃんとるなちゃんに『お人好しのおバカさん』って言っちゃったの分かってくれます?」


 夏輝「『介護施設側に言いたい事』の問い掛けの答えが『人生の先輩であるお年寄りの尊厳を奪う数々の行為を謝って欲しい』『介護サービス会社側の職員達への態度を謝って欲しい』ですものね。そこには、ふうちゃんとるなちゃんの 個人的な理由が入ってないっていう事でしょ? 自分達がどんな事をされたとか、訴えて良いはずなのに……本当に 『お人好しのおバカさん』達よね」


 風音「すみません。口を挟んで良いですか? 山乃くん始め、皆さんの話を聞いた印象で『真っ直ぐに。純粋な優しい心でお年寄りに対する姿勢』が……介護施設側の職員達には……腹立たしかったのでしょうね』


 心紀「……そうなんだと俺も感じています『人生の先輩であるお年寄りの尊厳を奪う数々の行為』『介護サービス会社側の職員達への態度』は介護施設側の立場を有利にしたいとか、個人的な理由からとか……じゃないですか! そんな理由でっ。ふうちゃん、るなちゃん、ミクくんもっ……す、すみません……」


 涙が溢れて来たんだ……


 夏輝「冴多くん……許せないわよね。ふうちゃんもるなちゃんも、心をと身体を壊す迄追い詰められたんですもの……涼也くんも一人で戦って……」


 風音「ここからは一個人として ……娘と……*あの人……の姪を守る為に皆さんが立ち上がって下さった事に感謝します。……すみません。母の立場で物を言って……」


 心紀「謝らないで下さい。風音さん。親として子供を救いたいと願うのは当然の事ですから。それに『介護施設側に言いたい事』なら、源本さん、英ちゃん、ミクくんが沢山……」


 お人好しのおバカさん達を命掛けで守る為に……ね? 


 風歌&るなside


 心紀 『困ったお人好しのおバカさん達だね? 『言いたい事』に自分自身の事を訴えないとかさ』


 心紀『『 自分達の事も施設側に説明を求めなさいよ』『お人好しのおバカさん』って、良い子過ぎる。そいう意味で言ったんだよ』


 冴多先生がそう言ってくれたけど

 良いのかな? 


 *るなは倫の姪

 かつて愛した倫の姪

よろしくお願いします

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