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第41話 私負けたくない!

 るなside


 夏輝「るなちゃん、話ししたい事があるのよね?」


 私も夏輝先生に直に逢いたかったよ……

 優しい夏輝先生


 仕事柄優しいんだよ

 って言う人もいるかもしれないけど……

 分かるもの

 心からの優しさか。上辺だけの優しさか

 その人の人柄や声音に

 現れわれてくるものだと思うから


 るな「あの……途中で冷静さを欠いたりして上手く伝えられないかもしれないから……ノートに言いたい事をまとめたんでそれを読んでもいいですか?」


 心紀「全然大丈夫だよ」


 冴多先生も優しい方

 心配そうに私を見つめるパパの横顔


 リョウくん……私に力を……


 るな「リョウくんの作戦は、施設側の職員の会話を録音に残す事。ふうちゃんの正義を、なぜか会社が、挙げ句に警察さえも信じてくれなかったから『絶対に証拠を掴むんだ』って……」


 倫「そうだね。俺にも『何でだよ? ふざけんなよ!』凄い剣幕で泣きながら訴えて来たからね。 俺も同じ。何で? 憤りが渦巻いて……その作戦を俺も許可したからね」


 パパ……


 るな「 その作戦は、ふうちゃんにも伝えてあって。 万が一 『誰かが何か言ってきたら残しておいて』ってリョウくんが……この前ふうちゃんと話た時に違和感を感じて『何かあったの?』って聞いたら……紙芝居の後に山乃さんと話をした後……」


 心紀side


 ふうちゃんのスマホに会社の人から

 電話が掛かって来たのだと


《これ以上Twitterとかにおかしな投稿を続けるならば、覚悟してもらう事になる。と施設から言われたから》


 そうふうちゃんに言って来たらしい


 倫「何ふざけた事言ってんだよっ!? 刑事事件として届けたら風歌は……って言いたいのかっ?」


 座っていたソファーから、床に座り直し、俺達から身体を隠す様にソファーに身を預けて大号泣しているるなちゃん


 心紀「2月の時点では、警察はそこまでの判断はしなかったんですよ?」


 施設側と我々の証言の違いに、警察は施設側が矛盾しているって分かってたはずなんだ……


 だから『双方で良く話合って下さい』と


 夏輝「 あの時に、警察が施設側にしっかりと『アナタ方の言い分は矛盾だらけだ』と沙汰してくれていたら……」


 倫「るなちゃん、風歌は施設側に脅されたんだよ? るなちゃんが倒れた日の、向こうの会話だって残っている。涼也くんが仕事中にその後の事もしっかり残している。私も会社や施設側と、何回も話し合った事を全て残した。るなちゃん、教えてくれてありがとう」


 施設側は、事実を認めず

 のらりくらりと煙に巻く対応から


 脅迫という許しがたい暴挙に出て来たんだ


 るな「私負けたくない!」


 夏輝「るなちゃん、しっかりと想いを伝えて頑張ったね」


 倫「必ず俺が風歌を。るなちゃんを。涼也くんを。 大切な我が子達を守ってやるからな」


 涙で目を真っ赤にしながら

 抑えきれない怒りを必死に抑えている

 源本さんの想いが痛い程に伝わって来たんだ


 ──

 倫『しっかり証拠をまとめて、 施設側と会社に反撃するんだ』


 決意を新たにしていた源本さん


 夏輝「本当に可哀想…… 出来る事は、ふうちゃんとるなちゃんに寄り添う事よね……」


 夏輝さん…… 人の心に寄り添い泣く事の出来る女性


 ずっとサバサバした感じの人だなって思ってたけど……


 心紀「夏輝さんは、優しい心の綺麗な人ですね」


 夏輝「へ? な、なにバカな事言ってんのよ冴多くん!」


 うん。可愛い


 夏輝「 そんな事より、御厨くんと山乃くんを説教しなきゃね」


 るなちゃんのもうひとつの悩みに……

 源本さんの複雑そうな顔……


 夏輝さんに相談したるなちゃん

 人見知りさんの割に俺と源本さんのいる前でさ……


 夏輝「恋する女の子は強いのよ。でも……二人の場合は可哀想に……自分に自信がないのと……色々な不安を抱えているから支えが欲しいのよ……」


 なるほど……


 しかし

 ミクくんも、英ちゃんも

『好き』

 を言ってあげないって


 何やってんの? 


 ──


 いつでも相談したり出来る様に

 情報を共有する為に


 るなちゃん、ふうちゃん、ミクくん、英ちゃん、源本さん、夏輝さん。そして俺はメールアドレスを交換しあったんだ










よろしくお願いします

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