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第14話 リモート会議

 リモート会議中


 英士「 大変な事になっちゃってるけど、冴多えちゃん大丈夫? 忙しいんでしょ?」


 心紀「 不安がってる子供が増えたよね。 夜泣いちゃう子に、ご飯をあまり食べ無くなっちゃった子…… 子供達の話良く聞いてあげなきゃなって……ふうちゃんは…… 1日ぼーっと過ごしていたりする日もあれば、ピアノを弾いたり読書したり文章を書いたりと……日によって波がある感じかな? 英ちゃんは?」


 一瞬の間をおいて、風歌ちゃんの事を教えてくれた冴多ちゃん


 オイラはそんなに鋭い方じゃ無いけどさ


 冴多ちゃんは風歌ちゃんの事をさ……


 英士「源本さんとね、リモートで話し合いしてんの」


 そんな心の痛みに気が付かない振りでさ。今は、苦しい状況の中にいる源本さんの話をしたんだ


 ──


 リモート会議


 倫『山乃さん…… 山乃さんにもお見せした。風歌と、るなちゃんが必死に綴った想いをね、施設側に見せたんですよ。2月に。冴多先生、涼也くんにも『 証拠がこんなにもハッキリと残ってるんですよ。 負けるはずが無いですよ』って。 俺もそう思ってた。けど『そんな不確かな、 確証の無いものには 謝罪する事は出来ません』 そう言われたんです。涼也くんは、介護サービス会社の偉いさんに『会社に相談も無く、自分勝手に施設側に訴えるのはやめなさい』って怒られたんですよ。おかしいと思いませんか?』


 おかしいなんてもんじゃ無いだろ? 


 英士「施設側に憤りを感じるけれど、何よりも、介護サービス会社 の『事を荒立てないでくれ』の 姿勢が気に要らないですよね? 守るべきものは会社じゃ無い……風歌ちゃんじゃないですか!」


 倫『 それに、施設側に残って頑張っている、涼也くんにるなちゃんも守ってあげなきゃです。涼也くんも、作戦を立てて施設の証拠を掴む為に動いていて、施設側からも会社の方からも睨まれている。るなちゃんも、風歌に続いて……仕事に行けなくなる程に傷付けられて……今は自宅療養しているんです。姉は泣いているんです。るなちゃんの事も冴多先生に頼んで欲しいと……』


 何で被害者が更に、追い詰められて行かなきゃいけねぇんだよっ?



 Twitterを見ればさ


《 こんな介護士がいるなんて信じられない》


《お嬢さんのために頑張っておられるお父様の、協力をさせて下さい》



 少しずつ だけど手応えが感じられて。拡散される動きだって見えて来てるんだ


 その隣り合わせで、アンチの人達も反応してくる訳で……


《 仕事で怒られたのを根に持って、 面白ろ、可笑しく日記にしたんじゃないの?》


 ってね……


 オイラは、施設のね動向を探る為に尋ねた訳ですよ


 匿名の投稿で、どこの県とか、どこの地方で起きたか。を伏せられているからね


 動きは察知しているけども、それこそ確信の持てないでいる施設側だけど


 自分達の非が明るみに出ないって思っているんだろうね? 


『全く ……自分があり得ない事をしでかしておいて……我々に罪をなすり付け様としてるんですから……怖い子ですね』


 風歌ちゃんに非があるって言い放ったんだ……


 そんな思い通りには させねぇから……


 ──


 英士の勤める会社


 英士「すぎさん…… もっともっと確証を掴んで記事にする事を許可して頂けませんか?」


 杉「……信じられないわ。人として……」


 ──


 リモート


 心紀『上司さん、考え変えたの?』


 英士「違う。グビになったんだよ。 新しい上司さ、40代位の女性なんだけどさ。話が通じる人だった……記事にする許可が降りたんだ」


 突然グビになった前の上司。新しい上司は前向きに考えてくれた……風向きがこっちに吹いて来たんだ……


 心紀『ヨシッ!』


 御厨くんと、るなちゃんの話も聞きたいな……


 心紀『英ちゃん。ふうちゃんの作った紙芝居を子供達にプレゼントする日が決まったよ』


 日頃頑張っている子供達に……


 英士『冴多ちゃん、紙芝居ってオイラも見れんの?』


 お願い。冴多ちゃん



 どうしても見たいんだ……風歌ちゃんの紙芝居






よろしくお願いします

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